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[1Day]
皆さん、今晩は。
高槻忍です。
もう2月ですね。
2月といえばーー?
………… ←耳を澄ましている
そう、バレインタインですね。
だから俺、宮城にチョコを贈ろうと思います。
かと言って、バレインタインに誰かに何かを贈るなんて初めてだし、第一俺は男で今まで貰う立場だったし……
まずはどんなチョコがあるのかリサーチだなっ!!
[2Day]
「生チョコ・トリュフ・アーモンドチョコ………どんだけ、あるんだよーー」
今日、本屋に行ってバレインタイン特集していた雑誌を片っ端から買ってみた。
「なんで、チョコの種類がこんなにあるんだよっ」
雑誌を見れば種類も豊富で、なにより見た目の綺麗な形が違うものが多い。
「あ…手作りチョコ特集とか載ってる…」
チョコって手作りもあるのか?!
今まで貰ってたの市販かと思ってた。
「貰ってた…のかな?」
宮城も、チョコ……貰ってたのかな?
宮城はどんなチョコが好きなんだろう?
甘いの?
苦いの?
何にも知らずに贈ろうとしてたんだ。
さりげなく聞いてみようかな……?
[3Day]
「なぁ、宮城」
「……………」
「聞いてんのかよっ!?」
「……………」
「食うのやめろっ!!」
「モグモグ……、ゴックン……あぁ、食いきった!」
今日は宮城に好きなチョコを聞こうと部屋に来ていた。
「って宮城、何食ってたんだよ…?」
「ん?恵方巻。お前もくうか?」
そう言って渡されたのは太巻きで、宮城がさっきかじりついていたものと一緒だった。
「…モグモグ…でさぁ、宮城」
「あっ!!」
「な、なんだよ(焦)」
「お前、恵方巻食ってる時、喋るなよ。」
なぜか、意味分からないことで怒られた…
「別にいいだろ…」
「よくねーよ。恵方巻ってのはなぁ、喋らず食いきるんだよ。」
「そ、そうなの?」
「そうだ。始まりは関西のほうでな……」
あのあと、ダラダラと宮城に恵方巻についてのうんちくを話され、結局チョコの好みは聞けなかった。
UP2009.02.01~03
[4Day]
昨日は結局宮城に何も聞けなかった…
しかもチョコと関係ねぇ知識は増えたし……
そんなに巻物がいいなら、チョコに海苔巻いて食わすぞっ!
「あー、何贈ればいいんだろ?」
好みのチョコは分からなかったし、今まで貰ってたのかも聞けなかった…
もう4日目だよ…。
「俺、渡せんのかなー。」
[5Day]
とりあえず、繁華街に来てみた。
世間の市販のチョコはどんなもんがあるのか実際に見てみないとなっ!
今の流行りってのがあるはずだっ!!
「よしっ!!」
気合いを入れて、デパ地下や菓子屋、ケーキ屋を回った。
「うっぷ……気持ちわりぃ…」
どこ行っても、チョコの匂いが充満していた。
俺、チョコは嫌いじゃないのに今はあんまりチョコを見たくない。
「…いや、ダメだダメだっ!」
そうだっ、何を贈るか決めなきゃ始まらん!!
それからなん十件も店を回った。
[6Day]
「バレインタインは何でチョコなんだーー!!」
昨日、散々回ってもチョコは決まらなかった。
やっぱ自分で作るべきか……
それにしたってバレインタインはチョコじゃないとダメなのか?
誕生日みたく、相手が欲しいものとか…
例えば、誕生日なんかのプレゼントでよく悩む時に自分が貰って欲しいものを贈る、とかそんなんとか。
それだと……
「……俺、とか///?」
~~~っ!!
「あ"ーー!悩みすぎて思考がおかしくなってきた!!」
何が、俺だよっ
しかも自分で言って照れてるのが痛い……
チョコチョコ!
やっぱバレインタインはチョコだっ!!
[7Day]
と、とりあえず、何かしらチョコの物を作ることにした…
もう2月入ってから一週間もチョコの事考え過ぎておかしくなりそうだ……
今スーパーに来ている。
チョコの材料を買うため。
「何買えばいいんだ?」
今までお菓子作りというものをしたことがない。
「まぁ、とりあえずチョコだよな……って俺何持ってるんだ!?」
習慣とは恐ろしい……
無意識に野菜コーナーに行き、キャベツをカゴに入れていた。
「チョコにキャベツは流石にないよな……」
キャベツを戻し、製菓コーナーへ。
何がいるかわからなかったから、バレインタイン用に特設されてたコーナーものを全種類買ってみた。
「まぁ、なんとかなるだろ」
やっとバレインタインに向けて一歩進めた感じがして嬉しくなった。
UP2009.02.04
[8Day]
「よし!チョコ作り開始っ!!」
というわけで、やっと俺はチョコ作りを開始し始めた。
絶対うまいって宮城に言わせてやるためには練習をしなきゃな!
本を片手に初めてのお菓子作り。
「まずは、チョコを刻む……チョコって包丁で刻むものなのか?」
初めから躓いた。
「包丁で刻むなんてしないよな……よしっ!!」
って事で、手で割ることにした。
「ふぅー疲れた」
見事なまでに刻まれ……砕かれたチョコがボールに入っている。
「ま、まぁ溶かせばなんとかなるよな。うん、よし次は……『湯煎で溶かし…』か。」
湯煎?
湯煎ってお湯…だよな。
「じゃぁ…」
ジャーーー
チョコの入ったボールに湯を直接入れてみた。
塊だった砕けたチョコはみるみる溶けてきた。
「おっ!なんかチョコじゃん!!」
溶けたチョコを型に流し、冷蔵庫で固めた。
数時間後
「よし、もう出来たかな?」
冷蔵庫からチョコを取りだし、食べてみる。
「………まず…ってか味薄っ……」
チョコってこんなに味薄かったか?
手作りってこういうものなのか?
[9Day]
昨日しっかり本を読んだら、チョコは包丁で刻むと、湯煎は何かと書いてあった。
「もう同じ失敗は繰り返さないぞ!湯煎も覚えたし、味も薄くならないはず!」
ってことで、今日は応用編。
生チョコ作り。
「えーっと、まずチョコを刻んで……お、包丁だと楽だ!」
なんかお菓子作りが楽しくなってきた。
「で……次は湯煎…?あれ、これ湯煎ねぇじゃん!!」
生チョコの作りかたは、熱した生クリームに刻んだチョコを入れるとあった。
せっかく湯煎を覚えたのに…
「ってか、生クリームってどんたげ熱するんだ?」
とりあえず鍋で生クリームを熱することにした。
熱しててもなんも変化が起きない。
「あーもー焦れったいな!!」
カチャッ
火力を最大にすると生クリームは沸騰しブクブクと泡をたて始めた。
「え?わっ、ちょっ」
あわてふためき火を止めると中はカラだった。
ってか焦げてる……
「よし…今度こそ……」
もう一度鍋に生クリームを熱しチョコを入れとかした。
で、冷蔵庫で冷やす。
「今日こそは…上手にできてるかな…?」
試しに一口食べ………
られない。
チョコが固まってない…
寧ろ液体だ……
「生チョコってここまで生だっけ?」
ミスにいまだ気付かない……
UP2009.02.09
純情テロリスト「シーソーゲーム」
仕事で忙しいと宮城に部屋を追い出された忍。
宮城に近づくにはどうしたら・・・
大人になるのはどうしたら・・・
そして、忍がとった行動とは?
そんなお話。
「続き」もしくは下に下がってお読みください。