ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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「If winter comes,can spring be far behind?」
(冬来たりなば春遠からじ)
御堂さん記憶喪失ネタです。
念願の(?)、克哉切ない話。になる予定。
では、続きまたは下に下がってお読みください。
今、あなたの心の中に俺はいない。
じゃぁ、今は俺のいたその場所は何がいるの?
俺の心の中は今でも、あなたでいっぱいです。
この先もずっと……
あなたの側にいられなくても。
「If winter comes,can spring be far behind?」④
「特に異常は見当たりませんでした。ですが……」
医者に言われた言葉は俺の思考を停めるのに充分だった。
御堂さんの診察に付き添った俺は、その後目覚めた御堂さんを自宅まで送ろうとしたが拒まれてしまった。
目覚めても、俺のことは覚えていなかった。
寧ろ更に俺を見る目が疎ましいものを見る目になっていた。
仕事を終えて、ビジネスホテルに帰る。
俺の家は御堂さんと住んでいる所だけど、帰れるはずもなく数日間ここに泊まっている状態が続く。
部屋に入っても電気をつけずに、すぐにベットに突っ伏す。
今日、医者から言われた言葉が思い出される。
医者に言われた言葉、それは……
―思い出すのを拒んでいるようです。―
拒んでいる?
俺のことを?
なんで?
おれは御堂さんに何かしただろうか?
知らないうちに嫌われるようなことをしただろうか?
わからない わからない わからない
―ある時期からの記憶に穴が空いているようで……―
ある時期……
それは2年前くらいのようで、俺と御堂さんが出会ったくらいの時期だった。
俺だけの記憶が無くなっている。
他の事は覚えている。
仕事の事も、私生活のことも。
俺だけの事を覚えていない。
俺はベットに突っ伏したまま、泣いた。
そして、いつの間にか泣きつかれて寝ていた。
朝起きると、目が腫れしわくちゃなスーツを纏った自分がいる。
そんな自分を鏡で見て、渇いた笑いが出てくる。
「はは、なんだよ俺……」
昨日はまるで自分が悲劇のヒロインになったかのように悲壮感に浸っていたけど、思えば御堂さんの方が不安に違いない。
記憶喪失で、しかも知らない人(俺)が自分のことを知っていて……
―知らない人―
その単語が更に心に重くのし掛かる。
でも、今考えていてもしょうがないと思い、身仕度を整えて仕事に出ようと思ったが、鏡でみる自分のスーツはシワだらけでとてもこれでは会社に行くわけには行かない。
それに、御堂さんの家を追い出された時に財布は持っていたが他の衣類など持ってこれるわけもなく、今来てるスーツだって今だけ着るように安く買ってきたものだ。
これからのものを買うのだって金銭的にはキツい。
俺は御堂さんの部屋に行くのを決めた。
もちろん、御堂さんが会社に行っている時間に。
カードキーは持っているし、数日分の衣類や他のいるものを持ってくればなんとかなる。
そう決めると、出社時間に会社に電話をした。
電話には吉田くんが出て、遅刻する旨を伝えた。
そして、御堂さんが出社しているかどうかの確認も忘れずに。
「御堂部長なら先程出社されましたよ。」
「わかった、ありがとう。」
そして、電話を切った。
だけど、俺は気付かなかった、受話器をおくさいに吉田くんが何か伝えようとしていたことを。
「あっ、佐伯さん待ってください!御堂部長は……」
「If winter comes,can spring be far behind?」⑤へ
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メチャ久々、「If winter comes,can spring be far behind?」をUP!!
いやぁ、ちょとやる気が出てきて、考え付かなかった続きが書けました!!
⑤の方もなんとなく構想はたってるので早めに書けるかと!!笑
でも長編になりそう。。。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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