ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
取り扱っている作品は、鬼畜眼鏡(主に御克)・銀魂(主に沖神)・鋼錬(主にロイアイ)・純情ロマンチカ(テロ)・ダーリンは芸能人です。
鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「青い鳥」
拍手お礼の「幸せの青い鳥」の続きです。
御堂さんの暗い話になります。
小説に軽く話を近づけつつ、一気に遠ざかります。
では、続き又は下に下がってお読みください。
幸せなんていらない。
愛情なんていらない。
お金がすべてのものなんていらない。
幸せなんていらない――
「青い鳥」~unnecessary for happy~
『孝典、すまないな急な出張が入った。』
わかっています。父さんは忙しいから……
でも、お暇ができたら…
『孝典、お前の好きなものを買ってきたぞ。それで1人で遊んでてくれないか?』
ありがとうございます。けど僕は、オモチャが欲しいんじゃない。
『お前が欲しいものは何でも買ってやるぞ』
…………僕は…
『孝典さん、ごめんなさいねお父様の仕事についていかなくてはいけないの。夕飯は作ってあるわ。』
はい、母さん。明日は一緒に…
『お金は置いておくので、好きなものを食べなさい。』
…………
お金なんかいらない、ただ僕は父さんと母さんと一緒にいたいだけ。
だけど、僕の願いは叶わない。いつのまにか僕の回りの世話はお手伝いさんがすることになっていた。
『孝典さま、ご飯の用意ができましたよ。私もご一緒してよろしいですか?』
お手伝いのお姉さんは僕の気持ちに気付いたのか、食事は一緒にたべてくれる。
『今日は天気がいいのでお散歩に行きませんか?』
お姉さんはいつでも僕と一緒にいて、僕が口に出せずいた、ただ望んでいたことをしてくれた。
嬉しかった。
父さんも母さんもくれなかった、嬉しさが多かった。
幸せだった。
これが幸せなんだと知った。
だけど、僕は知ってしまった。幸せを裏切ることを……
『あなたよくずっとあんな子供と遊んでいるわね。』
お手伝い同士の会話だった。もちろんお姉さんもいる。
お姉さんは僕のことを親よりも可愛がってくれていた、だから答えるのだってそうだと思っていた。だけど、まだ僕は子供だった。お姉さんの言った言葉は深く深く心に残った。
『だって、あのガキと仲良くしてるだけで給料がよくなるのよ。そのためだったら、なんでもするわ。』
あぁ、またお金か。
父さんや母さんと同じ。お姉さんもお金で僕を可愛がっていたんだ。
父さん達は、お金で僕の機嫌をとっていた。
僕はお金なんていらないのに、ただ父さん達に愛してもらいたかっただけ。
お金があたえる幸せなんていらない。
お金が全ての幸せなんていらない。
そんな幸せいらない。
『御堂さんは、幸せですか?』
夢から覚める直前、克哉の声がした。
あんなことを言われたから、昔の子供の時の夢を見てしまったのだろうか。
あの時から『幸せ』とは何かわからない。
『愛情』とは何かわからない。
お金で与えられていた幸せしかしらない自分にとって『普通の幸せ』とは理解ができるものではなかった。
子供の頃は偽りの愛情と幸せでも心が満たされていた。それが本物と思っていたから。
では何故、今は一時でも心が満たされるんだろう。
佐伯克哉という男にそれを求めているのだろうか。
何年も何十年も感じたことのないものを、彼に求めているのだろうか。
彼を求めていると、心が満たされる。彼を離すと、心には空虚感が支配する。
彼を離したくない。
縛り付け、自分のもとに置いておきたい。
「青い鳥」④へ
********************************
「青い鳥」④いかがでしたでしょうか?
一気にわけの解らん方向に(笑
コメントもない。
ご意見ご感想などあったらうれしいです。
←気に入っていただけたらポチリと拍手をお願いします。
(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
PR
この記事にコメントする