千思万考 「1/14の純情な感情」Happy Valentine day 忍者ブログ
ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。 取り扱っている作品は、鬼畜眼鏡(主に御克)・銀魂(主に沖神)・鋼錬(主にロイアイ)・純情ロマンチカ(テロ)・ダーリンは芸能人です。 鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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とうとう今日がバレンタインデーだ。

計画はバッチリ!

早起きし、シュミレーションを繰り返し、準備をする。

よし準備はOK!!

まだ時間は12時前だ。

なにかあっても夕方には作り終えるはず。

さっそく、チョコ作りに取りかかった。


――数時間後――

「あ"ーー!!また失敗したっ」

本日何回目かになるガトーショコラの失敗作…

何故だ……こないだは成功(?)したのに……

見た目どうこうの前に、食べれるものじゃない。

作る度に、固かったり柔らかかったり、中身が生焼けで回りはこげてたり。。。
「はぁ…」

ゴミ箱には失敗の山。
それを見ると溜め息が出てくる。

「……よし、やるか…」

まだまだ、材料も時間もある。
自分の納得いくまで、作るか。


――さらに数時間後――


「……………」


………………


「…………どうしよう」

いろいろどうしよう。

成功しない。
時間がもうない。

それよりも……材料がない……

なんか悲しくなってきた。
もう時間も夜10時を回ってしまった。
宮城も朝から大学に行ったっきり帰ってこないし。


「あーー」

疲れて椅子に座り込む。
チョコの本をパラパラ見ながら、ため息ひとつ。

「はぁ……。……………あ。」

今、気になるページがあった。

「これ……」

見つけたページ。
それは今ある材料でも作れるもの。

それに俺でも……





「あー、疲れた。」

今日は講義もない土曜日に出勤してた。
それは、ここのとこまったく仕事が捗らなかったから。
しかも今日中に終わるのか?ってくらい、溜まってるし。


忍の顔を見たい、そんなことばかり考えてしまう。
とりあえず、今日頑張って明日の日曜日は忍とすごそう。
そう思うと少しはやる気が出てきた。

「よし、やるかっ」

残りの仕事に手をつける。



コンコン


しばらくすると、部屋をノックする音がした。
上條は帰ったし、学生がいる時間でもない。
守衛さんの見回りか?

「はい。」

とりあえず、返事をするとそれに答えるように扉が開いた。

「…忍?」

扉を開けたのは忍だった。
「よ、よう…」

「どうした、こんな時間に?」

いつもはノックすらしない忍が、少し挙動不審ぎみに入ってきた。

「宮城、まだ仕事終わんねぇの?」

「ん?あぁ。まだ残っててな。……忍用事は?」

「っ!!」

今の言葉に少し驚きそのあとムッとした。
俺なにかまずいこと言ったか?

「べ、別にいいだろ!」

何故か今度は顔を真っ赤にして、「仕事してろっ」と叫びだした。
まったくわけがわからない。
来た理由も分からないし。
少し忍を見てたら、睨まれて大人しく仕事を続けることにした。


コトッ

机に置かれたものに目をやると温かそうな飲み物が置いてあった。

「ん?」

「これ、飲め。」

忍を見ると顔を真っ赤にしている。

「チョコレートドリンク。……今日バレンタインだからっ///」

あ……
そうか、今日は2月14日か。
忘れてた。


休憩がてら、ソファーに一緒に座り飲むことにした。
「お、うまいなコレ。」

「ホントッ!!」

忍はパッと上を向き嬉しそうな顔をした。

「あぁ。…忍、その箱は?」

忍の横に少し隠すように置いてある箱に目がついた。

「え、あっ、コレはなんでもねぇっ!」

箱を無理やり鞄に詰め込もうとした。

「なんだよ、気になるな~」

「わっ、やめろ」

隙をついて忍から奪い取った。
開けると中には、黒くぼこぼことした物体が入っていた。

「なんだこれ?」

「失敗したんだよっ」

また箱を取られてしまった。

「失敗したって、何を?」
「……ガトーショコラ……」

「へぇ、忍が作ったんだ。それはくれないのか?」

「きっと…不味いし……」
そう呟くと鞄にしまおうとした。

「待て待て待てっ!俺に作ってくれたんじゃないのか?それに不味いかどうかは俺が決める!」

また忍から奪い取ると、暴れる忍を抑え箱を開ける。

見た目はたしかに、悪い。
だが、黒くなるまで焼いたなら生焼けということはないだろう。

不味いかどうかを決めるのは俺だと言ってしまった手前、食べる他なく。
今までの忍の料理がアレなわけだから心なしか食べるのが怖い。

「宮城無理しなくてもいい…」

俺の考えを読まれたのか、忍は下を向いてしまった。

「い、いや食べるさ。」

いざ一口、口にするとそれは、

「うまい……」

「ほらやっぱ不味いだろ………え?」

「いや、だから忍、コレ美味しい…」

確かに美味しい。
見た目は悪いが、チョコの甘さと焦げの苦さでとても美味しい。

「き、機嫌とろうとしてんじゃねぇよっ!!」

「何?!本当にうまいぞっ。だったらお前も食ってみろっ!!」

信じようとしない忍の口にケーキを突っ込んだ。

「ほら、美味しいだろ。」

「………うん。少し苦いけど。」

「忍ちんはまだ子供だね~。その苦さが良いんですよ!」

「そんなものか?」

そうそう、と言いながら忍の頭を撫でる。

「そうだ忍ちん。もっと美味しく食べる方法あるんだけど。」

「なんだそれ?」

「忍ちん協力してくれる?」

「??……まぁ、美味しくなるなら……」

「よし、じゃぁはいっ」

そう言い、口を開ける。

「??……なんだよ?」

「忍ちん食べさせてよ。」
「は?なんで俺がっ!!」
顔を真っ赤にさせる忍が可愛い。

「協力してくれるんだろ~~?」

「…じゃぁ、宮城もやってよ…」

「それはお安いご用♪」

恥ずかしそうにケーキを食べさせてくれる忍ちんがバカ可愛いくて、逆に忍を食べてしまいたいなんて思ってしまった。
だけど、こんな初々しい反応を見せてくれる忍も見ていたくて、チョコレートドリンクが冷めてしまうまで、甘い甘い時間を過ごしてしまった。



おわり。

************************
グダクダから始まった話なのでグダクダに終わりました(´Д`)ゞ
忍ちんメインの話だったのに、最後宮城だし。。。
結局のとこ、バレンタインはチョコレートドリンクをメインにもってこうと思ったらガトーショコラがメインに来てしまいました(´ω`)ゞ
宮城めΣ(´Д`) ←八つ当たり(笑)
グダグダでしたが、このお話にお付き合いくださりありがとうございました!!


UP2009.02.14

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「廻」と書いて「めぐる」と読みます。
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