ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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とうとう今日がバレンタインデーだ。
計画はバッチリ!
早起きし、シュミレーションを繰り返し、準備をする。
よし準備はOK!!
まだ時間は12時前だ。
なにかあっても夕方には作り終えるはず。
さっそく、チョコ作りに取りかかった。
――数時間後――
「あ"ーー!!また失敗したっ」
本日何回目かになるガトーショコラの失敗作…
何故だ……こないだは成功(?)したのに……
見た目どうこうの前に、食べれるものじゃない。
作る度に、固かったり柔らかかったり、中身が生焼けで回りはこげてたり。。。
「はぁ…」
ゴミ箱には失敗の山。
それを見ると溜め息が出てくる。
「……よし、やるか…」
まだまだ、材料も時間もある。
自分の納得いくまで、作るか。
――さらに数時間後――
「……………」
………………
「…………どうしよう」
いろいろどうしよう。
成功しない。
時間がもうない。
それよりも……材料がない……
なんか悲しくなってきた。
もう時間も夜10時を回ってしまった。
宮城も朝から大学に行ったっきり帰ってこないし。
「あーー」
疲れて椅子に座り込む。
チョコの本をパラパラ見ながら、ため息ひとつ。
「はぁ……。……………あ。」
今、気になるページがあった。
「これ……」
見つけたページ。
それは今ある材料でも作れるもの。
それに俺でも……
「あー、疲れた。」
今日は講義もない土曜日に出勤してた。
それは、ここのとこまったく仕事が捗らなかったから。
しかも今日中に終わるのか?ってくらい、溜まってるし。
忍の顔を見たい、そんなことばかり考えてしまう。
とりあえず、今日頑張って明日の日曜日は忍とすごそう。
そう思うと少しはやる気が出てきた。
「よし、やるかっ」
残りの仕事に手をつける。
コンコン
しばらくすると、部屋をノックする音がした。
上條は帰ったし、学生がいる時間でもない。
守衛さんの見回りか?
「はい。」
とりあえず、返事をするとそれに答えるように扉が開いた。
「…忍?」
扉を開けたのは忍だった。
「よ、よう…」
「どうした、こんな時間に?」
いつもはノックすらしない忍が、少し挙動不審ぎみに入ってきた。
「宮城、まだ仕事終わんねぇの?」
「ん?あぁ。まだ残っててな。……忍用事は?」
「っ!!」
今の言葉に少し驚きそのあとムッとした。
俺なにかまずいこと言ったか?
「べ、別にいいだろ!」
何故か今度は顔を真っ赤にして、「仕事してろっ」と叫びだした。
まったくわけがわからない。
来た理由も分からないし。
少し忍を見てたら、睨まれて大人しく仕事を続けることにした。
コトッ
机に置かれたものに目をやると温かそうな飲み物が置いてあった。
「ん?」
「これ、飲め。」
忍を見ると顔を真っ赤にしている。
「チョコレートドリンク。……今日バレンタインだからっ///」
あ……
そうか、今日は2月14日か。
忘れてた。
休憩がてら、ソファーに一緒に座り飲むことにした。
「お、うまいなコレ。」
「ホントッ!!」
忍はパッと上を向き嬉しそうな顔をした。
「あぁ。…忍、その箱は?」
忍の横に少し隠すように置いてある箱に目がついた。
「え、あっ、コレはなんでもねぇっ!」
箱を無理やり鞄に詰め込もうとした。
「なんだよ、気になるな~」
「わっ、やめろ」
隙をついて忍から奪い取った。
開けると中には、黒くぼこぼことした物体が入っていた。
「なんだこれ?」
「失敗したんだよっ」
また箱を取られてしまった。
「失敗したって、何を?」
「……ガトーショコラ……」
「へぇ、忍が作ったんだ。それはくれないのか?」
「きっと…不味いし……」
そう呟くと鞄にしまおうとした。
「待て待て待てっ!俺に作ってくれたんじゃないのか?それに不味いかどうかは俺が決める!」
また忍から奪い取ると、暴れる忍を抑え箱を開ける。
見た目はたしかに、悪い。
だが、黒くなるまで焼いたなら生焼けということはないだろう。
不味いかどうかを決めるのは俺だと言ってしまった手前、食べる他なく。
今までの忍の料理がアレなわけだから心なしか食べるのが怖い。
「宮城無理しなくてもいい…」
俺の考えを読まれたのか、忍は下を向いてしまった。
「い、いや食べるさ。」
いざ一口、口にするとそれは、
「うまい……」
「ほらやっぱ不味いだろ………え?」
「いや、だから忍、コレ美味しい…」
確かに美味しい。
見た目は悪いが、チョコの甘さと焦げの苦さでとても美味しい。
「き、機嫌とろうとしてんじゃねぇよっ!!」
「何?!本当にうまいぞっ。だったらお前も食ってみろっ!!」
信じようとしない忍の口にケーキを突っ込んだ。
「ほら、美味しいだろ。」
「………うん。少し苦いけど。」
「忍ちんはまだ子供だね~。その苦さが良いんですよ!」
「そんなものか?」
そうそう、と言いながら忍の頭を撫でる。
「そうだ忍ちん。もっと美味しく食べる方法あるんだけど。」
「なんだそれ?」
「忍ちん協力してくれる?」
「??……まぁ、美味しくなるなら……」
「よし、じゃぁはいっ」
そう言い、口を開ける。
「??……なんだよ?」
「忍ちん食べさせてよ。」
「は?なんで俺がっ!!」
顔を真っ赤にさせる忍が可愛い。
「協力してくれるんだろ~~?」
「…じゃぁ、宮城もやってよ…」
「それはお安いご用♪」
恥ずかしそうにケーキを食べさせてくれる忍ちんがバカ可愛いくて、逆に忍を食べてしまいたいなんて思ってしまった。
だけど、こんな初々しい反応を見せてくれる忍も見ていたくて、チョコレートドリンクが冷めてしまうまで、甘い甘い時間を過ごしてしまった。
おわり。
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グダクダから始まった話なのでグダクダに終わりました(´Д`)ゞ
忍ちんメインの話だったのに、最後宮城だし。。。
結局のとこ、バレンタインはチョコレートドリンクをメインにもってこうと思ったらガトーショコラがメインに来てしまいました(´ω`)ゞ
宮城めΣ(´Д`) ←八つ当たり(笑)
グダグダでしたが、このお話にお付き合いくださりありがとうございました!!
UP2009.02.14
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