千思万考 「愛し君へ」① 忍者ブログ
ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。 取り扱っている作品は、鬼畜眼鏡(主に御克)・銀魂(主に沖神)・鋼錬(主にロイアイ)・純情ロマンチカ(テロ)・ダーリンは芸能人です。 鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
[75]  [76]  [77]  [78]  [79]  [80]  [81]  [82]  [83]  [84]  [85
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


純情ロマンチカの純情テロリスト(宮城×忍)の小説です。

「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。

それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。 





















こんなことになるならあいつを一人にするんじゃなかった。

仕事も研究も捨ててでもあいつの側にいるべきだった。

今はいくら憎まれ口を叩かれてもいいから、忍に側にいてほしい。



『愛し君へ』




宮城の仕事が忙しく忍と会えなくなってから2週間がたとうとしている。


『忍、すまない。まだ今週も仕事が終わりそうにない。』

「うん、わかった。」

『……忍、寂しいか?』

「んな!何言ってやがんだよ、おっさん!!///」

『ハハ……俺は寂しいよ。』

「宮城……俺も……」

『お前の料理ずっと食ってないな。また今度作ってくれな。じゃぁ、早く寝ろよ。おやすみ。』

「うん、おやすみ。」



電話で少しの会話をして、切る。
いつものことだけど、忍は溜め息をついて今まで電話していた携帯を見つめる。
今、宮城と唯一距離を保てるそれは忍にとって大切で愛おしい。

「宮城、ちゃんと飯食えてんのかな?」

先程の宮城の言葉が思いだされる。


――お前の料理ずっと食ってないな――


「よし!!」

忍は思いたったように台所にたち始めた。




「あ゛ーーいつになったら仕事が終わるんだよーー!!」

そういって、山積みになっていた本や資料がおちていく。

「あーまた資料を落として!!そんな早く帰りたいなら、とっとと終わらせてくださいよ!!」

荒れる上司にはっきりと物事をいうのは上條弘樹で、そんな上司に文句を言いながらも落ちた資料などを拾っていく。

「だって、やってもやっても終わらないんだもん!!」

「もん、てあんた……」


呆れつつも学会用の資料作成を手伝う弘樹。
そうすると、もう夜も更け始めた時間に外から救急車の音が鳴り響く。

「なにか事故ですかね?」

「近いなぁ」


野次馬心も興味もそこまでなく、その会話はそこで終わった。






「いつもより時間がかかっちゃったな。」

そう言いながら、忍は腕に荷物を抱えながら走っている。
忍は宮城との電話の後に、思い立ってお弁当を作り始めた。
お弁当の中身はやっぱりキャベツ炒めで、だけどいつもよりいろいろな調味料は入れ、試行錯誤していた。

(宮城喜んでくれるかな?またキャベツ炒めって思うかな?)

走っていた忍は立ち止まる。そして宮城を思い出す。自分の料理を食べている宮城は最初は顔をひきつらせながらも、一口食べると“美味しい”と言って笑う。それがお世辞とは知っていても笑ってくれる宮城が好きだから、忍はまた作る。

(ううん、宮城は喜んでくれる!!)


少し笑顔になり、忍はまた走り出す。


キキーーーッ!!


大きな車のブレーキの音と共に車が忍の方に突っ込んでくる。

「え?」

忍がその音の方を見ると、車はすでに目の前にいてよけることができなかった。
そして大きな音とともに、忍の姿が見えなくなり、車の陰からはお弁当箱だけが中身をだして崩れていた。




先程の救急車の音から程なくして、宮城の携帯に電話がきた。

(ん、理沙子から?) 

元嫁からの電話に疑問に思ったが、とりあえず出てみた。

「どうした、理沙子?」

「庸、庸……どうしよう!」

「ど、どうした理沙子?!」

理沙子の慌てた泣き声に、宮城も何事かと驚く。

「忍が…忍が……」

“忍”という言葉に思わず席をたち、次の理沙子の言葉には部屋を駆け出していた。

「忍が…事故にあって意識不明なの……」


宮城が急いで、病院に着くと理沙子と忍の両親が手術室の前にいた。

「理沙子!!忍は?!!」

理沙子に駆け寄りながら宮城は叫ぶ。

「わからない…まだ手術中で……」


(…忍)

手術室の前で宮城は立ち尽くすことしかできなくて、必死に忍の無事を祈るしかなかった。

手術は何時間にも及び、終わったのは明け方だった。手術室から医師が出てきて説明をする。

「なんとか一命はとりとめたのですが……意識が戻らないかもしれません。」

「それは、どういう…」

「このまま戻らないと、植物人間の可能性があります。」

今の医師の言葉で忍の母親は泣き崩れた。
宮城は何も言葉が出なくて、何を言われたのか分からなくて、忍の母親のように泣き崩れることもできなくて、心だけが悲鳴をあげて泣いていた。



「愛し君へ」②へ


***************************
純テロの「愛し君へ」を読んでいただきありがとうございました!!
廻王道の記憶喪失ネタです(笑
小説タイトルはまだ仮なので変わるかもしれません。




ご意見ご感想などあったらうれしいです。

 ←気に入っていただけたらポチリと拍手をお願いします。
     (拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
コメント
[11/13 友華]
[12/02 千愛]
[12/02 千愛]
[11/06 すなお]
[07/06 廻]
プロフィール
HN:
廻 (めぐる)
HP:
性別:
女性
趣味:
マンガ・映画鑑賞
自己紹介:
「廻」と書いて「めぐる」と読みます。
801系に手を手を出し始めたのは、2年くらい前です。
純情ロンマンチカの純テロ溺愛中ww
でもやっぱり、男女カップルもの大好きですww
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ポイント広告
忍者ブログ [PR]