ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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純情ロマンチカの純情テロリスト(宮城×忍)の小説です。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
「ここが、お前の部屋。」
「今、俺ここに住んでんだ。」
「ちなみに隣は俺の部屋だから、なにかあったらすぐに来い。」
「ふ〜ん」
どうでもよさげに忍は俺の言葉を流していった。
忍はやっと今日、退院して家に帰れることになった。
『忍は記憶を失って、宮城くんのことを覚えていないみたいだし、マンションよりは家に帰そうと思うんだが。』
忍が退院する前日に学部長に言われたその言葉。
忍が俺の隣ではなく、実家に帰る?
だけど、元嫁の弟でもう親戚でもない俺のもとに、忍を引き留める理由も言葉もでなく、黙っているしかなかった。
『お父さん、私は忍は庸に任せるのが一番だと思うわ。』
『理沙子…だがこれ以上、宮城くんに迷惑をかけるわけにはいかない。』
『お父さんだって知ってるでしょ。忍が一番なついているのは庸なのよ。それに失った記憶だって庸のこと、尚更庸の側にいた方がいいわ。』
理沙子が学部長に話してくれたおかげもあり、忍はマンションに帰ることになった。
忍自身もそれは納得しているようで、マンションに帰ることは別に問題ではないらしい。
むしろ、マンションにも俺にも関心はなさそうだった。
「退院したばっかで、疲れてるだろ。今日はゆっくりしろ。」
「うん。……なに?」
部屋を見ても何も思い出しそうにない忍を見ていたら、視線に気付いたらしい。
「いや……まぁ、夜になったらうちに来い。夕飯作ってやるから。」
「別に、いい。」
「いいってことはないだろー。忍は病み上がりなんだ、今は俺に頼れ。」
そう言って笑い、忍の頭をポンと叩いて部屋を後にする。
本当は側にいてやりたい、けど今の忍が俺のことをどう思っているのか分からないためか、“側にいて拒絶されるとこ”を恐怖していたのかもしれない。
「ごちそうさま。」
「それだけ食えりゃ十分だな。」
夕飯の時にしっかり忍は俺のところに来た。
「宮城…さんは、姉貴の元旦那でしたっけ?」
「え、あ、あぁそうだが。」
必要以上の会話を…いや“お邪魔します”とか“いただきます”とかだが、そんな言葉しか言わなかった忍が、やっと俺に興味を示してくれたようだ。
だけど、俺は興味を示してくれたことより『宮城さん』と呼ばれたことに、敬語で話してくることに、前の忍でないと思い知らされてるようで。
本当に忍には近づけないんだなと思った。
「なんで…俺はここに住んでるんですか?」
「それは……ここからの方がお前の大学に近いからな。」
失った記憶を忍は知らない。
俺との関係を姉貴の元旦那と元嫁の弟と思っているならば、あえて言わない方がいいだろう。
好きだ好きだと特攻をかけてきたテロリストではない。
今、目の前にいるこいつは俺に出会う前の忍だ。
「ふ〜ん」
さっきと同じ。
もう、その話に興味がない忍は返事も適当に流していった。
夕飯も食べ終わり片付けも終えてから、さぁ一休みとコーヒーを2人分入れれば、忍は部屋戻るといい始めた。
1杯くらい飲んでいけとは言ったが、“いらない”と部屋を出ていこうとする。
玄関を出る前に咄嗟に忍を捕まえたが、いったい今の忍に何をしようとしていたのか我にかえる。
言葉を失った俺に、いぶかしげに見つめる忍。
忍に部屋に帰られてしまうまえに何か言わなくては。
このままでは、また忍に会えない気がして。
「明日、朝大学まで送るから」
「大丈夫…です。T大ならわかるし…」
「いや、でも送る。今日退院したばかりだぞ。」
「大丈夫です…から…」
「…忍、言うことを聞け。」
「大丈夫だって言ってんだろ!!あんた、もう親戚でもなんでもないんだから俺に構うな!!」
そう叫び忍は俺の腕を振り切り部屋から出ていってしまった。
「愛し君へ」④へ
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「愛し君へ」③を読んでいただきありがとうございました!!
もう3話目です。次4話目です!!
未だに忍姉がつかめません(笑
でも次からやっと進展しそうなしなさそうな、感じです。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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