ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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「純情ロマンチカ」の中の純情テロリスト(宮城×忍)と純情エゴイスト(弘樹×野分)の小説です。
ギャグのようなものです。
読まれる方は続き、もしくは下に下がってお読みください。
某日、M大にてある一室に向かう2人の足音がある。
(こいつ、でけぇな…)
そんな前を歩く男を見ながら後ろを歩くのは、高槻忍で恋人の宮城庸に会いに来ていた。
そして、前を歩くのは草間野分で忍と同じく恋人である上條弘樹に会いに来ていた。
一方、研究室では教授と助教授がいつも通り、いつも通りに過ごしていた。
これからくる嵐の来客者の存在も知らず。
「かーみーじょーうー、俺を癒せーー!!」
「教授!!いい加減にしてください!!」
研究室では癒せとばかりに宮城が上條に抱きついていた。
廊下では一足早く着いていた野分が部屋の中を見て固まっていた。
(ん?なんだ?)
後ろから来た忍は目的地で立ち尽くしている男をいぶかしげに見ながらも、一緒に研究室を覗く。
忍は中の状況を見て、固まるということはなく、フルフル震えてドアをバンッと開けた。
「宮城!!何してやがるっ!!」
「げっ忍チン?!」
音と声のする方を見て、宮城は絶句する。
そして、弘樹も同じ方を見て、絶句する。
「の、野分、何でこんな所に?!」
忍の横にいた野分を見て弘樹も口を開いた。
「忍、草間くん!これはただのふざけた業務連絡であって……」
「そうだ、野分!!これは宮城教授が無理矢理!!」
「あっ、こら上條!!」
二人のやり取りを見ている間も忍は弘樹を睨み野分は放心していた。
そして、放心していた野分が急に忍の手を取ると走り出していた。
「え?あっちょい!!」
「野分?!」
「忍!!」
忍、弘樹、宮城と三者三様の声をだした。
「忍が拉致られたーー!!」
「ちょっ、人聞きの悪いこと言わないでくださいよ!!だいたい教授が!!……」
忍が連れていかれるなか、研究室では2人が言い争いをしていた。
あるファミレスにて。
「ごめんなさい、つい拉致してしまいました。」
忍を向かえに座らせて野分はシュンとして下を向いている。
「別に。」
忍はあまり気にすることもなく、注文されたメロンソーダを飲んでいた。
「あの、君は……」
「忍。高槻忍。」
「あっ、えっと忍くんは宮城教授とは…」
「恋人。」
忍のはっきりとした答えに野分はすこし驚いていた。
「あんたはあれだろ、上條……上條さんの恋人の草間さんって言われてたっけ?」
「はい、草間野分と言います。」
自分の恋人が目の前の奴の恋人に抱きついていたのを見た2人の間は微妙な空気が流れ変な沈黙が続いていた。
「あの、恋人のあなたに言うのは変かもしれないですけど…俺、宮城教授が嫌いです。」
先に沈黙を破ったのは野分で、あからさまに忍にケンカを売るような事をいった。
「はぁ?宮城のどこが嫌なんだよ!!」
そんな事を言われて忍も黙ってはいない。
「宮城教授はいつもヒロさんといて、ヒロさんと同じで文学が好きで、大人で懐が深くて、俺と違って出来た男性なんですよ。」
今の野分の言葉を聞いて忍の顔は明るくなる。
「なんだ、あんた宮城のいいとこわかってんじゃん!!」
「それに、俺だって上條さんのこと好きじゃねぇし。」
「ヒロさんのどこが嫌いだって言うんですか!?」
「だってあいつもいつも宮城といるし、文学好きで宮城の役にたってるし、俺と違って大人だし面倒見いいし、それに一番ムカつくのはあの俯きながら照れる所だよ!!宮城を誘ってんのかよって!!」
「忍くんもヒロさんのいい所わかってるじゃないですか!!」
野分はニコニコして忍の話を聞いていた。
その後も噛み合っているんだかいないんだかの討論は何時間も続いた。
●テロリストsaid●
ファミレスでの討論は4時間にも及び、忍が家についたときには9時を回っていた。
部屋の鍵を開けようと鍵をさせば扉は開いていて、いぶかしげに思い忍は部屋にはいる。
そうすると忍の帰ってきた音に気が付いた宮城が奥から走ってきた。
「忍、無事か!!」
「は?何言ってんだよ、おっさん」
不安げに見下ろす宮城をよそに忍は機嫌よさそうに部屋に入る。
「何って、草間くんに拉致られただろ!」
「あぁ、野分さん?その人どずっとファミレスにいたんだよ。」
「ずっとってずっとか?何か言われたか?!」
宮城は心配で堪らないとばかりに聞く。
「あんたらの愚痴をずっと言ってたんだよ。それにしても野分さんとは話が合うな!!」
忍はやはりご機嫌で話す。それを見た宮城は訳が分からないとばかりに忍を見つめることしかできなかった。
(ってか、いつの間に名前で呼ぶような仲になったんだよ。)
宮城の苦労と不安は絶えない。
●エゴイストsaid●
忍と同じく9時頃に家に帰宅した野分。
「ただいま帰りました。」
「野分?!」
「あっ、ヒロさん!ただいまです。」
野分が帰ってきた音を聞き付けた弘樹は玄関まで走ってきた。
「野分、高槻くん連れてどこ行ってたんだ!!何か言われてないか?」
いつも自分が忍に目の敵にされているため、野分もされていないか不安になる。
「いえ、特には。それにしても忍くんはいい子ですね。」
野分は先程のファミレスでのことを思い出して、笑顔になる。
「え?いい子……?」
野分の言うことに自分的な違和感があるのか弘樹は納得していなかった。
「はい、いい子です!!彼とは気が合いそうです!!」
野分も忍同様機嫌が良く、今日あったことをわすれているようだった。
●後日●
ある研究室ではM大学生でも関係者でもない2人がいた。
それは、いうまでもなく高槻忍と草間野分で、たまたま恋人に会いに来て居合わせて研究室で、恋人を待つ間話をしている。
研究室の主である、宮城も弘樹もいるわけで2人は忍と野分の会話を聞いていて褒められているのか嫌われていりのか分からない会話を聞きながら居心地の悪さを感じて仕事をしていた。
(おい、上條。なんであの2人はあんなに仲良しなんだよ。)
(知りませんよ。)
(俺らは目の敵にされてんのに……)
(……知りませんよ……)
((ハア……))
その後、仕事が終わるまで2人の溜め息は絶えなかった。
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純エゴテロの「好きな理由嫌いな理由は紙 一重」を読んでいただきありがとうございました。
原作では野分と忍ちんがからむシーンがないので、うずうずしてかいてしまいました(笑
私のイメージでは、忍ちんと野分は仲良くなるのかなぁ、て。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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