千思万考 「破れ鍋に綴じ蓋」⑧ 忍者ブログ
ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。 取り扱っている作品は、鬼畜眼鏡(主に御克)・銀魂(主に沖神)・鋼錬(主にロイアイ)・純情ロマンチカ(テロ)・ダーリンは芸能人です。 鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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小説第3弾!!
 

御堂・克哉のシリアス(予定)の話になります。
 克哉がいなくなり、御堂はある一人の青年と出会う。
そして、2人の関係は・・・
その青年とは・・・ 

オリジナルの女性がちょこっとでてきます。
長編になる予定です。

鍋蓋⑧にして、やっと完結です。
お付き合いありがとうございました。


 では、続きもしくは下に下がって読んでください。 








夜も深まり、智は起き出す。まだ隣を見れば御堂が寝ている。

―克哉……―

御堂が寝てる智の側で呟いていたのを聞いていた。
静かにベッドから降りると乱雑に放置してある服をテキトーにきる。
そのまま御堂のことを振り返ることなく部屋から、マンションから出ていった。。

智はふらふらと町を歩き出す。その足には力はなく、自分で歩いているというよりも歩かされてる、そんな感じがする。
歩いていなくては、立ち止まってしまったら泣いてしまいそうだったから。

(御堂さんは、やっぱり克哉さんのとこが忘れられないんだ。最初は克哉さんの代わりでも良かった。
……けど御堂さんに会うたびに、その想いは変わっていく。

オレだけを見てほしい。

克哉さんに似ているオレではなく智として見てほしかった。
でも、まだ御堂さんは克哉さんを忘れていない。
克哉さんを愛しているんだ。もっと御堂さんを好きになるまえに、御堂さんから離れられなくなる前に御堂さんから離れよう。

でも離れてもまた会いたくなってしまったら?――

いま、ここで飛び降りたら記憶くらいなくなってくれないだろうか。)

智は川にかかる橋の上にいた。その橋の手すりの外に乗り出すと、力なく前を見据える。
その時、服のポケットに指輪があるのをおもいだす。
それは彼女に渡そうとしていたもののようで裏にはFromTtoKとかかれたものだ。

FromTtoK……智から加奈へ

それを見つめながら御堂が持っていた指輪を思い出す。
これが御堂と同じものだったら、御堂の名前がMから始まる名前でなくTから始まる名前で、自分が克哉だったら、これがオレに贈られた指輪だったら……そんな「だったら」を考え智は指輪を胸のあたりで握り締める。

そして、心の中で「御堂さん愛していました」と言い、
体を支えていた手すりから体を離そうとしたとき、「智っ!!」という声と共に御堂が表れた。

智はビックリしてまた手すりにつかまる。
御堂が智を捕まえ手すり越しにきつく抱き締める。

「どうして私の大切な者は私から離れていくんだ!!」

「大…切な……?」
「智…私は君に惹かれている。最初は克哉に似ていたという理由でいたが、今は違う。克哉に似てるからではなく智として好きになったんだ。」

こんな切羽詰まった御堂は見たことがない。
震えながら名前を呼ぶ。

「み、どうさん…」
「はやくこちらにくるんだ。」
抱き締められていた体を離し、目を見て言う。

御堂のとこに戻っていいんだ。克哉でなく自分が御堂の隣にいていいんだ。

御堂に促されるまま、先程一人で越えた手すりを今度は御堂に手伝ってもらい越えようとした。けど智はバランスを崩し足を滑らせた。
落ちると思ったとき、目を閉じた。しかし智はいまだ何も衝撃を感じないと思い、目を開けると、御堂が智の手を掴んでいた。

「みど…さん?」
「と………も」 

御堂は体半分をのりだし、智の手を掴んでいた。
細身ではあるが男の智を支えるのは大変だった。
「智…そっちの手もだせ」
智は手を差し出そうとしたが、自分の手にあるものを思い出した。その手には指輪が握り締められている。手を開きそれを見つめる。
手を差し出さない智を苦し気に見ると、その指輪に気が付いた御堂が言う。
「智……その…指輪は……?」
問われた智は言いにくそうに、すこしたって重い口を開いた。
「これは……1年前に唯一持ってた指輪です」
「…1年前……だと……」
「………オレ、御堂さんには言ってなかったんですけど、1年前に事故にあって……それで…その時に、それ以前の記憶を………失ってて……」

「っ…や……?」

「え?」

御堂は小さく呟き、智には聞こえなかった。
「……その指輪の後ろにFromTtoKと書いていないか?」
「あり…ますけど……?」
智は御堂の言うとしてることがわからない。
この指輪は智が加奈に贈ろうとしていたものだ。
第一、御堂に指輪の裏に名前が彫られているなんて話していないし、しかも指輪を持っていたことなど話していない。

「君は……克哉……なのか…?」
「え…………?」
まだ、御堂の言うことが理解できない。智は困惑の表情を浮かべ、御堂を見つめる。
「その指輪は私が克哉に贈ったものだ。」
「…でも、御堂さんの名前って……」
確かイニシャルはM……
御堂の指輪を思い出す。
「孝典…。イニシャルはTだ。FromTtoK…孝典から克哉へ…。」
「でも、オレ……」

自分が克哉かもしれない。
でも御堂のことは覚えていなかった。

智として、御堂に受け入れられた。

克哉は……?

智として受けいられたら克哉はドコへ行けばいい?

自分が克哉なら智の気持ちはドコへ行けばいい?

克哉としての記憶はない。自分は智だ。


御堂は今、克哉が何を考えているかが分かっていた。でもそれよりも今は先に助かることが大事だ。
「克哉!!そっちの手もだせ!!」
御堂は苦し気にいう。そうだ、今自分は落ちかけている。御堂が支えてくれてギリギリ落ちないでいるが、その御堂も落ちそうになっているのはかわらない。御堂のいうとおり、この手を差し出せば自分は助かる。けど、この手を差し出せば指輪が落ちてしまう。

「……き……せん。」
「克哉?」
「できません!!だってオレが手を出せば指輪が落ちてしまう。」
「克哉…いいから……早く……クッ……」
御堂の腕は限界にきている。このままでは、手を差し出しても御堂の力がもたなく2人とも落ちるだろう。
だったら……
「御堂さん……」
克哉は指輪を握り締める。
「御堂さん…オレにはできません。今のオレには克哉としての記憶はありません。けれどこの指輪がどれだけ大切かわかる。きっと記憶があっても…………」
克哉は言葉を濁す。

「御堂さん……智として言います。」


「愛していました。」


智は微笑むと、自分から御堂の手を引き離した。

「智っ!!」










「孝典さん…孝典さん…」
名前を呼ばれ目を覚ます。
「孝典さん大丈夫ですか!!」

「克哉…?」

「いったいどうしたんですかこれは?なんで2人とも川なんかに。」

「克哉…なのか?」
「はい…?」
「記憶がもどったのか?」
「え?記憶ってどういぅ……!!」
御堂は何も分かっていない克哉を抱き寄せる。

ただ今は克哉を離したくない。




智が御堂の手を離し川に飛び降りたとき、御堂はすぐに自身も飛び降りた。落ちきる前に気をうしなっている智を庇うように抱きしめる。
なんとか岸までいくと、落ちたときのショックからか気を失っていた。




そしてあれから数日が過ぎ、1年前のように克哉はまた私の隣にいる。
ただ違うことは克哉はあれいらい、私が贈った指輪をずっとしていてくれている。

克哉は記憶をなくしていた1年の事をまったく覚えていなかった。
記憶を失った日、私たちが喧嘩をした日に克哉は頭を冷やそうと外に出たらしい。その時に事故で記憶を失ったそうだ。
記憶のない間の事を克哉に尋ねられるが私は答えなかった。
あれは智と私の秘密だ。

私はもう一生克哉しか愛せないと思っていた。

けれど智という青年を愛した。

これは事実だ。

克哉を愛し、記憶を失った克哉…智を愛した。

やはり私は一生彼という存在しか愛せないのだろう。
彼に出会い、克哉という人物を好きになった。

彼に出会い、智という人物を好きになった。

克哉でも智でも、彼だから好きになったんだ。


私は一生彼という人物を愛する。 



~Fin~


「補足説明という名の言い訳」へ


*********************************

「破れ鍋に綴じ蓋」全8話にして完結しました。
ここでは、この話を多く語りません、「補足説明という名の言い訳」で多くを語ろうと思います。笑

とりあえず、「声涙、倶に下る」を完結させたいと思います。
でも次は、克哉が切ない話が書きたいなぁ(´ω`)
今度は、御堂さんを記憶喪失にしてしまうか!!

などと考えています。。。笑


ここまでお付き合いしてくれた方、ありがとうございました。
「声涙、倶に下る」及び次回作でもよろしくお願いします。


ご意見ご感想などあったらうれしいです。

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女性
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マンガ・映画鑑賞
自己紹介:
「廻」と書いて「めぐる」と読みます。
801系に手を手を出し始めたのは、2年くらい前です。
純情ロンマンチカの純テロ溺愛中ww
でもやっぱり、男女カップルもの大好きですww
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