ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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純情ロマンチカの純情テロリスト(宮城×忍)の小説です。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
仕事を片付け、大学を出ると時間は23時を指そうとしていた。
忍を追いかけるのを止めた俺は、なんとか忍のことを考えないように仕事に没頭しようと思ったけど、全然仕事に手がつかなかった。
結局、仕事も全て終わらなかったしこれ以上進まないと思ったから帰宅することにした。
マンションに着けば、癖のように忍の部屋を見上げてしまう。
電気がついてない。
もう寝てるのか?
時間はまだ日付がかわっていない時間だし、忍にしては寝るのが早いなと思う。
部屋の前について自分の部屋の鍵を指そうとするが、隣の部屋が気になってしまう。
あの時忍を追いかけなかったのは俺じゃないか。
俺が我慢すれば、忍はこれからの人生が幸せになれると
だから俺は忍から離れると
決めたじゃないか。
そう自分に言い聞かせ、逃げるように自宅に入る。
身体と気持ちの疲れから、倒れるようにソファーに座る。
机には忍が作ってくれた弁当が置いてある。
俺は結局食べれなかった。
食べてしまったら、せっかく味を忘れてきたのに。
あいつを忘れられなくなるから。
大学でも何も食べて来なかったし、
というか食べる気がおきなかった。
何も腹に入ってない状態にビールを駆け込むのはよくないと思ったけど、今はただ酔って早く寝てしまいたかった。
ビールを取りに冷蔵庫へ向かう。
冷蔵庫を開けて目に飛び込んできた光景に息を飲んだ。
そこには、冷蔵庫の中にはキャベツが大量に詰め込まれていて前のことを思い出す。
無駄に大量にキャベツを買ってくる忍は自宅でなく俺の部屋の冷蔵庫に入りきるだけのキャベツを詰め込んでいた。
そんな情景が思い出され、頬には気付かない間に一筋の涙が流れていた。
それに今日の弁当のために何度か作り直してくれたであろう失敗したキャベツ炒めがゴミ箱に捨てられていた。
俺の部屋に残る忍のいた跡。
前と変わらない、忍の跡。
忍はなにも変わっていなかったのかもしれない。
むしろ忍を変えていたのは俺だ。
無くした記憶のことも、俺たちの関係も、忍の気持ち、俺の気持ちを。
俺は、なにも知らない忍が俺から離れていってしまうんではないかと。
いつもの自分で接することができなくて、
忍を忍と扱っていないから、
今の忍は前とは違うと思っていた。
けど、違った。
忍を変えていたのは俺だ。
『前』とか『今』とか関係ない。
忍は忍だった。
必死に俺に向き合ってくれようとした。
忍に逃げられても追いかけることができなかった俺に、忍は再び戻ってきてくれた。
苦手な料理だって、俺のために作ってくれた。
忍に会いたい。
あの時、すぐに追いかけなかった自分を悔いてる暇はない。
ただ早く忍にあって、忍の存在を確かめたかった。
すぐに忍の部屋の合鍵をもちに行くと、部屋は真っ暗で静か。
忍がいるであろう寝室に行けば、……いない。
部屋を全て見たがどこにも忍はいなかった。
忍の部屋には家具と言う家具がほとんどない。
必要最低限のものだけで、他には料理本や俺が渡した文学の参考書などだけ。
その部屋の数少ない家具の、机の上には料理本でも参考書でもない本が一冊置いてあった。
見たことのないそれに引かれるように取り、見てみれば。
忍の日記だった。
最初のページからパラパラと見ていけば、それは記憶を失う前の日記で俺とのことを沢山、たくさん忍の字で書いてあった。
どんどんページは進んでいき、忍の事故にあった日から日記は書かれていなかった。
日記を閉じようとしたが、先のページのところにしおりがされておりそこを開いてみた。
そこには、記憶を失ったあとの忍の日記で。
でもやっぱり俺の事が沢山書いてあった。
――宮城さんに、大学まで送ってもらった。――
――いろんな話をして、あの人が見えた気がした。――
――一緒にいて落ち着くのはなんでだろう?――
――俺の気持ちはもち続けてもいいのかな?――
――今の俺でもずっと一緒にいることはできるかな?――
もう先ほどの涙なんか比にならないくらい、目からは流れてきて。
忍に会いたさが増す。
忍、ドコにいるんだ――――
「愛し君へ」⑧へ
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第7話を読んでいただきありがとうございました!!
今回で終わるはずが続いていまったΣ(°□°)
もう純ロマ新刊でてテロ熱上がりまくりでヤバイです。
そこんとこは日記で爆発させてます(笑 一人忍ちん絵祭開催中。笑
なんでしょうね宮城さんは忍ちんから離れようとしたり追いかけたりww笑
不安定宮城GJ(`ー’)b
さーてほんとにそろそろ終わるぞぃ!!
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