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純情ロマンチカの純情テロリスト(宮城×忍)の小説です。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
忍が俺のもとに来てくれた。
理由は分からないが、『構うな』と忍に言われて忍を繋ぎ止めておけないと思った。
簡単に手を離されてしまって、お前も簡単に俺から離れていってしまうんだろうかと思った。
だけど、俺のもとへ来てくれて嬉しかった。
いつもあいつの事をガキだガキだと言っていたが、好きなやつが自分の元へ来てくれるのは嬉しい。
自分の事を少しでも考えてくれるのは嬉しい。
だから声にも態度にも出てしまうんだ。
今ならお前の望みを叶えてやる。
大学にも送ってやろう、迎えにだって行ってやる。
だけど、ただひとつは叶えてやらない。
俺から離れることはしてくれるな。
お前が本気で俺から逃げたいなら最後はしょうがない……
けれど…けれど今だけは……そばにいてくれ。
忍が退院して何日か経つ。
大学にもなれ、今までの生活を取り戻したように月日は変わらず過ぎていく。
まるで事故に会う前のような。
「すまんな、今日は仕事で遅くなりそだから迎えに行けそうもない。」
『いえ、大丈夫です。一人でも帰れますから。仕事…頑張ってくださいね。』
「あぁ、ありがとな。じゃあ、また明日朝迎えに行くから。」
『はい。』
あれから毎日忍を大学へ送り迎えしている。
あの日から忍は送り迎えについてはなにも言ってこない。
朝は大学へ送り、帰りは迎えに行く、その後は一緒に飯をとる。
以前にも増して恋人らしいことをしていると思う。
だけど、忍のしゃべり方にだけは距離を感じてしまう。
目上に対しては当たり前なのだが、こいつだけには俺に自分自身をさらけ出してほしいから。
仕事をしている間も考えているのは忍のことばかりで、いっこうに進まない。
確かに今日は仕事量は半端ないけど、量が多いほど忍に会えない時間が増えると思うと、やる気がでない。
「教授、はやく仕事を片してくださいよ」
俺がのんきにタバコを吸っていると、仕事の手伝いをしてくれていた上條が呆れたように言う。
仕事を早く片付けなくてはいけないのは分かってる。意地でも今日中に終わらせて少しでも忍の顔をみたい。
「上條、そこの一番上の本取ってくれ。」
「これですか?またずいぶん積み立てましたね。」
ぶつくさ言う上條だが、仕事に関してはしっかりとやってくれる。
「え?うわっ!!」
急に上條の声がして振り向くと積み上げられていた本が倒れてきていて、咄嗟に俺は上條を守った。
頭や背中に落ちてきた本はかなり痛くて暫く動けなかった。
そうすると急に上條に突き飛ばされて、
「いってーな、上條!なにすんだ!!」
わなわなと唇を塞ぎながら震えている上條を見て、今あったことがすぐに分かった。
俺の唇にも感触が残っている。
落ちてきた本から上條を守ろうと覆い被さったのはいいが、あまりの衝撃で俺たちは倒れこんでしまった。
そしてそのまま唇か重なる形になってしまった。
今のことがあって、気が動転していた俺たちは気が付かなかった。
扉の外で物音がしたことに。
仕事の合間に食事を取りにいこうと思って、廊下にでると足元にあるものに気が付く。
それは、見慣れたもので。
前に忍がよく弁当を作ってくれてた時に使われていたものに似ている。
まさか今の忍がそんなことをしてくれるとは思っていないし、中を確かめてみれば、そこにはやっぱ見慣れたものがある。
弁当にはキャベツ炒めがこれでもかと敷き詰められていた。
すぐに忍からだとわかるし、それと同時にいつ持ってきたものかと悩む。
今のあいつなら無言で置いていくことはしないだろうし。
思い付いたのはただ一つで。
もうそれしか思い付かなくて、忍に電話をした。
携帯にも家にも捕まらなくて、気付いたら大学を飛び出していた。
もしかしたら、さっきの上條とのことを忍が見ていたかもしれない。
なにか誤解をしたのかもしれない。
早く誤解を解かなきゃあいつは、また一人で暴走するから……
また?
またってなんだ。
あいつは…今の忍は俺たちの関係をしらない。
というか、俺が言うのを迷っている。
今の忍は俺を好きだ好きだと特攻をかけてきたやつじゃない。
俺のことをただの姉の元旦那と思っているだけなら、本当のことを教えてもいいのか?
忍が別れたいと言ったらいつでも別れてやるつもりはあった。
だけど、忍にハマる度にそれは無理難題のようになっていき、忍を離したくないと思うようになった。
あいつがこれからの人生を踏み外さないためには、今離れてやるのがいいのかな。
こんなことを聞いたら前の忍なら怒り狂うだろうけど、今なら俺さえ我慢すれば忍の、好きなやつのこれからの人生を幸せにしてやれる。
俺の足は、忍の方でなく大学に向かって進められていた。
「愛し君へ」⑥へ
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「愛し君へ」⑤を読んでいただきありがとうございました!!
やっと続きが書けました!!
宮城と忍の微妙な距離というか、関係が不安定すぎてたましません(><)笑
次は忍ちんターンの予定。
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