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純情ロマンチカの純情テロリスト(宮城×忍)の小説です。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
「愛し君へ」は忍ちんが記憶喪失になるお話です。
切なくなる予定。
それでは、OKな方のみ続き、もしくは下に下がってお読みください。
“俺に構うな!!”
気付いたらそう言ってあの人の部屋を飛び出していた。
まだ1日しか一緒にいないけど、あの人が優しいのがわかる。
だけどその優しさはなんか俺に向けられているように思えない。
それに、あの時のあの人の顔が忘れられない。
『構うな』とは俺が言ったのに、悲しい表情をしたあの人を。
忘れられない。
記憶のない俺には、俺と宮城さんの関係を知るわけでもなく。
宮城さんも話してくれそうもない。
だけど、記憶喪失で目覚めた俺は宮城さんを知っていた。
たしかに姉貴の婚約も結婚も、留学をやめ日本の大学に進学したのは覚えていない。
だけど、俺は宮城さんを知っていた。
よく行く、図書館で難しそうな古書を楽しそうに読んでいた人を俺は何度か見掛けていたから。
名前も知らないし、年齢も職業も知らない。
ただ、本を楽しそうに読むその人はよく目についたから。
だから目覚めた時にびっくりした。
少しの興味と憧れのあった人が目の前にいて、俺を心配そうに見つめていて。
だけど、姉貴の元旦那と聞いて。
そして俺の隣に住んでいると聞いて。
驚きと悲しさと嬉しさが混ざって、わけがわからなくて。
だけど、俺と宮城さんの関係を知りたくて尋ねればやっぱ、返ってくる答えは、姉貴の元旦那と元嫁の弟。
本人に、俺が隣の部屋に住んでいる理由を聞けば、大学が近いためと言う。
だけど俺は悔しいんだ、あんたが優しくしてくれるのはきっとあんた自身のためだと思うから。
“大学が近い”とか“病み上がり”とか俺を理由にしてるけど、どこかで俺を求めてるんじゃないかと、自身の気持ちを閉じ込めてるだけではないのかと思ってしまう。
こんな考えこそ俺の都合のいい考え方だけど、俺があんたの近くにいる理由が『好き』だからと思いたいんだ。
今は分からないけど、記憶を失う前の俺はそうだったかもしれない、そうでほしいと願う。
今まさにあんたの事が気になり、あんたの事を考えてしまうから。
だから、あんたをもっと知りたいと思った。
今のあんたに触れあえば、俺が見つかる気がするから。
ピンポーン
学校へ行くには早い時間に宮城さんの部屋を訪れた。
扉が開けば支度を大方整えた宮城さんが出てきて、驚きながら俺を出迎えてくれた。
「おはよ、ございます…」
「…おはよう………どうした?」
「あの、昨日は断ってしまったんだけど……」
大学まで送ってほしいっていうのは、断っておいてなんて我が儘なんだろうと思うけど、
「あぁ!わかったちょっと待ってろ。」
きっとあんたなら聞いてくれると思ったから言えたんだ。
「愛し君へ」⑤へ
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「愛し君へ」④を読んでいただきありがとうございました!!
忍チン語りって感じでした。
忍チンの宮城の呼び名が、あの人→宮城さん→あんた になってくのが自分的に気に入っていますww笑
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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