ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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小説第3弾!!
(1作目を完結させてないという。。。藁)
御堂・克哉のシリアス(予定)の話になります。
克哉がいなくなり、御堂はある一人の青年と出会う。
そして、2人の関係は・・・
その青年とは・・・
オリジナルの女性がちょこっとでてきます。
長編になる予定です。
では、続きもしくは下に下がって読んでください。
(1作目を完結させてないという。。。藁)
御堂・克哉のシリアス(予定)の話になります。
克哉がいなくなり、御堂はある一人の青年と出会う。
そして、2人の関係は・・・
その青年とは・・・
オリジナルの女性がちょこっとでてきます。
長編になる予定です。
では、続きもしくは下に下がって読んでください。
「どなたですか?」
目の前にいる彼に
ずっと会いたかった彼に
名前を呼んで欲しかった彼に
その彼に今何をいわれたのだろう?
ドナタデスカ?
御堂はその言葉を聞き、言葉を返せなくいた。
彼のいった言葉が頭に反響し、その言葉に絶句するしかなかった。
2人が言葉を失ったかのように黙って立っていると、彼の後ろから声がした。
「智くん、知り合い?」
小柄な女の子が彼に隠れるように顔だけ覗かせていた。
「あ、いや知らないんだけど……」
女の子に答えながら語尾の方は御堂の方を少し見ながら答えた。
「ト……モ…?」
今まで黙っていた御堂はやっと口を開いた。
「あっオレの名前です。」
ずっと黙っていた御堂にも困ったように、でも笑顔を向け答えた。
「あの、だからあなたが声をかけた人ではないですよ?」
目の前にいる彼は、克哉なのに
声だって
困ったように笑うとこだって
全てが克哉と同じなのに
名前が違う……
私のことを知らない……
私の名前を呼んでくれない……
御堂は目の前が暗くなりそうだった。
いっそこのまま気を失って、今のことをなしにしたい
できることなら1年前に戻り、克哉がいたあの時に戻り、つまらない喧嘩などせずにずっと彼を抱き締めていたい。
あのあと勘違いしたことを謝り、あの場を立ち去った。
というか立ち去りたくてしょうがなかった。
いくら克哉でなくても、克哉と似た青年が自分以外といることに耐えられなかった。
あの日以来、ずっと続けていた克哉を探すことをやめていた。
智という青年に会ったことが酷くまいっていた。
克哉でないのに、克哉でないのに……
どうしても智が忘れられない。同じ顔で同じ声で、自分以外と楽しく喋り隣にいる。
それを思い出すだけで、辛くなる。
そんなことを考えながら、取引先の帰り道を歩いていた。
すると、後ろから声をかけられる。声をかけられるといっても控え目に、御堂の名を口にしない。
「あの…」
その声に振り向くと、今一番会いたくないと思っていた智が立っていた。
御堂は驚き先日のように声も出ず立ち尽くす。
「あっ、やっぱりこないだの方ですね」
御堂を見て青年は優しく笑う。
彼を見ていると切なさが込み上げると同時に懐かしさも思い出す。
話し方笑い方、全てが克哉と同じだ。
目を離せない。
離したくない。
今彼が話している内容は何も耳に入らない。
ただ声を聞きたい。
ずっと聞いていたい。
「じゃぁ行きましょうか」
「……え?」
智が話している間、御堂はただ「あぁ」と言うだけだった。
だから今何があったのかわかっていなかった。
「えっと…だから、少し喫茶店とかで話をしませんか?」
「あ、あぁそうだな行くか。」
御堂の反応に困ったものの、返事が返ってきたことで安心した智は微笑んだ。
近くの喫茶店に入るとコーヒーを2つ頼み、コーヒーが来るまで軽く話をした。
「すみません急に声をかけて…」
智は困ったように、けど照れながら言う。
「いや、かまわないが。」
もともと御堂は口数が少ないせいか、それも原因して人から怖がられることは多い。
今目の前にいる彼もそうだ。
御堂のそっけない返事に一瞬詰まったものの、話を続けた。
「こないだ声をかけられて、人違いだって分かったあとのあなたがとても気になっていたんです。」
「どこか悲しそうで、この世の終わりだって顔をしてたんで…」
御堂はなにも答えず、ただ智の話を聞いていた。
「……誰か、とても大切な人でも探していたんですか?」
智の問に御堂は、一呼吸おいて答えた。
「あぁ、とても大切な者だ。」
御堂は切なさに笑顔を浮かべて答える。智はその顔から目が離せなかった。
「智くんは……」
「あっ智でいいです。」
「では、智とこないだ一緒にいた子は彼女かね?」
「……はい」
一瞬答えに詰まる智を不思議に思ったが、顔を伏せて答えたこともありそれ以上は聞かなかった。
少しの間、たわいもない話をしてから、また智は御堂の探している人について聞いた。
「御堂さんの探している人は…克哉さんでしたっけ…幸せ者ですね。」
急に何を言い出したかと御堂は驚く。
「だって、こないだの御堂さんの必死さに少なからず俺は羨ましくも思えました。」
智はふわりと笑う。
「……」
「失礼でなければ、その話を聞かせてもらえますか?」
まさか聞かれるとは思っていなかった御堂は些か驚きもしたが、目の前の青年にならなんでも言えそうな気がした。
あの日、克哉とあった事を話した。
克哉との関係を話した。
克哉への想いを話した。
一通り話したあとに、智の顔を見れば驚いた顔を隠せてはいなかった。
「男同士の関係に驚いたか?」
御堂は自嘲ぎみに笑い言う。
「…正直言えば、驚きました。けど、それ以上に御堂さんの克哉さんへの想いがすごく分かりました。」
彼の目には軽蔑の色などなく、ただ御堂の想いを真剣に受け止めていた。
御堂にはそれがとても居心地が良かった。
「あっ、もうこんな時間ですね。」
時計の針は彼らが喫茶店に入ってから1時間は進んでいた。
あの、また…と智がいい始めた時に、御堂は会計を済ませようと立ち上がる。
「今日はとても楽しかったよ。今度は君の話も聞かせてくれるか?」
御堂は智に軽く笑い言った。
智は迷いもせずに、一言笑顔で「はい」と答えた。
目の前にいる彼に
ずっと会いたかった彼に
名前を呼んで欲しかった彼に
その彼に今何をいわれたのだろう?
ドナタデスカ?
御堂はその言葉を聞き、言葉を返せなくいた。
彼のいった言葉が頭に反響し、その言葉に絶句するしかなかった。
2人が言葉を失ったかのように黙って立っていると、彼の後ろから声がした。
「智くん、知り合い?」
小柄な女の子が彼に隠れるように顔だけ覗かせていた。
「あ、いや知らないんだけど……」
女の子に答えながら語尾の方は御堂の方を少し見ながら答えた。
「ト……モ…?」
今まで黙っていた御堂はやっと口を開いた。
「あっオレの名前です。」
ずっと黙っていた御堂にも困ったように、でも笑顔を向け答えた。
「あの、だからあなたが声をかけた人ではないですよ?」
目の前にいる彼は、克哉なのに
声だって
困ったように笑うとこだって
全てが克哉と同じなのに
名前が違う……
私のことを知らない……
私の名前を呼んでくれない……
御堂は目の前が暗くなりそうだった。
いっそこのまま気を失って、今のことをなしにしたい
できることなら1年前に戻り、克哉がいたあの時に戻り、つまらない喧嘩などせずにずっと彼を抱き締めていたい。
あのあと勘違いしたことを謝り、あの場を立ち去った。
というか立ち去りたくてしょうがなかった。
いくら克哉でなくても、克哉と似た青年が自分以外といることに耐えられなかった。
あの日以来、ずっと続けていた克哉を探すことをやめていた。
智という青年に会ったことが酷くまいっていた。
克哉でないのに、克哉でないのに……
どうしても智が忘れられない。同じ顔で同じ声で、自分以外と楽しく喋り隣にいる。
それを思い出すだけで、辛くなる。
そんなことを考えながら、取引先の帰り道を歩いていた。
すると、後ろから声をかけられる。声をかけられるといっても控え目に、御堂の名を口にしない。
「あの…」
その声に振り向くと、今一番会いたくないと思っていた智が立っていた。
御堂は驚き先日のように声も出ず立ち尽くす。
「あっ、やっぱりこないだの方ですね」
御堂を見て青年は優しく笑う。
彼を見ていると切なさが込み上げると同時に懐かしさも思い出す。
話し方笑い方、全てが克哉と同じだ。
目を離せない。
離したくない。
今彼が話している内容は何も耳に入らない。
ただ声を聞きたい。
ずっと聞いていたい。
「じゃぁ行きましょうか」
「……え?」
智が話している間、御堂はただ「あぁ」と言うだけだった。
だから今何があったのかわかっていなかった。
「えっと…だから、少し喫茶店とかで話をしませんか?」
「あ、あぁそうだな行くか。」
御堂の反応に困ったものの、返事が返ってきたことで安心した智は微笑んだ。
近くの喫茶店に入るとコーヒーを2つ頼み、コーヒーが来るまで軽く話をした。
「すみません急に声をかけて…」
智は困ったように、けど照れながら言う。
「いや、かまわないが。」
もともと御堂は口数が少ないせいか、それも原因して人から怖がられることは多い。
今目の前にいる彼もそうだ。
御堂のそっけない返事に一瞬詰まったものの、話を続けた。
「こないだ声をかけられて、人違いだって分かったあとのあなたがとても気になっていたんです。」
「どこか悲しそうで、この世の終わりだって顔をしてたんで…」
御堂はなにも答えず、ただ智の話を聞いていた。
「……誰か、とても大切な人でも探していたんですか?」
智の問に御堂は、一呼吸おいて答えた。
「あぁ、とても大切な者だ。」
御堂は切なさに笑顔を浮かべて答える。智はその顔から目が離せなかった。
「智くんは……」
「あっ智でいいです。」
「では、智とこないだ一緒にいた子は彼女かね?」
「……はい」
一瞬答えに詰まる智を不思議に思ったが、顔を伏せて答えたこともありそれ以上は聞かなかった。
少しの間、たわいもない話をしてから、また智は御堂の探している人について聞いた。
「御堂さんの探している人は…克哉さんでしたっけ…幸せ者ですね。」
急に何を言い出したかと御堂は驚く。
「だって、こないだの御堂さんの必死さに少なからず俺は羨ましくも思えました。」
智はふわりと笑う。
「……」
「失礼でなければ、その話を聞かせてもらえますか?」
まさか聞かれるとは思っていなかった御堂は些か驚きもしたが、目の前の青年にならなんでも言えそうな気がした。
あの日、克哉とあった事を話した。
克哉との関係を話した。
克哉への想いを話した。
一通り話したあとに、智の顔を見れば驚いた顔を隠せてはいなかった。
「男同士の関係に驚いたか?」
御堂は自嘲ぎみに笑い言う。
「…正直言えば、驚きました。けど、それ以上に御堂さんの克哉さんへの想いがすごく分かりました。」
彼の目には軽蔑の色などなく、ただ御堂の想いを真剣に受け止めていた。
御堂にはそれがとても居心地が良かった。
「あっ、もうこんな時間ですね。」
時計の針は彼らが喫茶店に入ってから1時間は進んでいた。
あの、また…と智がいい始めた時に、御堂は会計を済ませようと立ち上がる。
「今日はとても楽しかったよ。今度は君の話も聞かせてくれるか?」
御堂は智に軽く笑い言った。
智は迷いもせずに、一言笑顔で「はい」と答えた。
「破れ鍋に綴じ蓋」④へ
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破れ鍋に綴じ蓋・・・・略して鍋蓋・・・笑
鍋蓋③いかがでしたでしょうか?
御堂さんの見つけたのは、克哉に似ている智という少年だったというわけです。
さて、これから智が絡んできます。
絡んでこなきゃ話にならないけどね(笑
ご意見ご感想などあったらうれしいです。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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