ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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俺の選択は合っていたのでしょうか?
「なぁ庸、ここの慣用句ってさー」
今、生徒の中槻が…
生徒……か微妙な位置だよな。
確かに忍の事を好きになってみようとは言ったが、相手はまだ中学生だぞ。
でも、春休み前に生徒以上恋人未満(?)の関係になってから、忍は俺の家に訪れるようになったわけで。
もうここ何日か毎日くるから諦めて受け入れている。
まぁ、勉強を教えて欲しいってのを建前にしてるから追い返せないってのもある。
建前!建前ってのはこの際どーでもいい。
家に来てくれて嬉しいって気持ちがもう隠せないくらい自分でもわかっているから。
でもな忍よ。
勉強っていってて、そんなに俺にくっつくなよ。
ソファーに座る俺の横に、忍は最初のうちはちょこんと座っていたが、今は何故か俺に膝枕させながら教科書とにらめっこをしている。
時々動く忍の頭がくすぐったい。
ほどよい温もりが伝わってくる。
「なぁ、庸?」
…………!!!
それに……
それに下から見上げてくる忍の顔が可愛すぎる!!
こ、こいつは中学生で男だぞっ!
俺は何を考えているんだ!!
「庸?」
あぁ、ヤバい本当に可愛いな。
見上げる忍の顔に手を添える。
そのまま、顔を近づける。
忍の顔が赤くなった。
恥ずかしそうにキツく目をつむっちゃって可愛いこと。
あと10cm…
5cm……
忍の顔が近づく。
3cm……
1cm……
ピーンポーン
「!!」
もう唇が掠めそうなところでチャイムにより我に返った。
「だ、だれか来たな!!はいはーい今でますよー!」
驚き、少し残念そうにする忍をおいて玄関にでる。
来たのは宅配の人で荷物を受け取りすぐに帰った。
部屋に戻れば、忍はソファーに座りこっちを見てる。
「庸、続き…」
自分で言ってて恥ずかしそうにする。
「つ、続き?!あー勉強なっ」
「なっ!!違うよ!その…キ…キス……」
「ち、違うぞ!忍の目元にまつ毛がついててだな~、それを取ろうとして…」
我ながらなんという嘘臭い言い訳。
忍も震えながら今にも怒りだしそうだ。
「あんたからキスしようとしただろ!!」
「は?してねーよ!」
「だったら今しろ!!」
「はぁ?なんでそーなる?」
「してほしいからだよ!!」
「!!」
まったく、こいつは……
「だめだ、だめだ。お前は中学生だぞ、勉強してろ勉強。新学期始まったら試験もすぐだ。」
「じゃぁ…」
「ん?」
「じゃぁ、今度の試験で1番取ったらキスしろよな!」
「へ?」
忍は宣戦布告するとズカズカと帰っていった。
それからというもの、忍は勉強をしているのか家には来なかった。
新学期も始まり、クラスも持ち上がりでまた忍の担任になった。
時々、クラスを覗けば休み時間というのに勉強に励んでいた。
そして試験当日。
試験が始まっても忍は登校してこない。
もう30分も過ぎてるのに。
ガラガラ…
教室の前扉が開き、息の切らした忍が入ってきた。
「はぁはぁ…」
「し…中槻っ?!」
「寝坊した…」
「おい」
ズカズカと前を通りすぎ、席に座りテストをやり始めた。
3教科、4教科とテストが終わり、最後の試験も無事に終了した。
試験が終わり、生徒は晴れやかな顔をして帰っていく。
「先生、さよならー」
「はい、さようなら。」
テスト用紙をまとめていると、いつも必ずやってくるやつが来なくて席の方を見ると、机に突っ伏していた。
「おい、中槻どうした?」
「………」
声をかけても返ってこない。
「おい……」
肩に触れたら気が付いた。
少し震えていて、息が荒い。
「おい忍っ?」
顔を上げさせ、額を触ると熱かった。
額に汗も滲んでいて、顔色も青白かった。
すぐに保健室に連れていき、ベッドに寝かせる。
保険医がいないため、どうすることもできない。
滲んだ汗だけでも拭いてやろうと、濡らしたハンカチで拭いてやると忍が気が付いた。
「ん……」
「忍、気が付いたか?」
「庸…」
「お前は……熱出してるのに試験を受けるなよ。」
「だって…約束した…だろ、……ぜって~1番とりたかったし……」
なんで、こんなに一生懸命になれるのか
俺は約束をしたとは言っていないのに。
「まったく……ほら、まだ寝てろ。帰りは送ってやるから…」
そう言ってやると忍はまた目を閉じて眠った。
「心配かけるなよ…」
眠ってもう聞こえていない忍に言う。
まだ熱に浮かされていて、寝苦しそうな忍。
息も苦しそうで、だけど時々呼ぶ俺の名前に求められてる嬉しさで頭を撫でてやる。
そうすると気持ちいのか微かに笑った。
「お前は、可愛いすぎるんだよ…」
寝ている忍に近づき、触れるだけのキスをする。
唇は熱く、いつもより赤くなっていた。
そして、もう一度唇を落とした――
後日。
ガラガラとノックの音もせず国語準備室の扉が開かれる。
そして入ってくるのは忍で。
「……」
無言でテスト用紙を見せてくる。
「で、どうだった?」
「聞かなくてもわかってんだろ!」
「まぁな」
「……2番だった……」
「まぁ、あんな高熱で2番はすごいと思うぞ。」
「でも、俺は1番がよかったんだ!!」
悔しそうに忍は俯いてしまった。
「約束したのに……1番取ってあんたにキスしてもらうって…」
本気で悲しむ忍が可愛く見えてしょうがない。
「しかもあんたの教科でミスするなんて……」
あ~あ、今にも泣き出しそうになっちゃって…
本当に可愛いんだからこいつは。
「忍…」
チュッ
忍に近づき、顔を上げさせると頬にキスをしてやる。
「なっ///」
頬を押さえて恥ずかしそうに忍は見上げてくる。
「まっ、2番ってことで頑張ったご褒美。」
「~~~///次は1番取って唇奪ってやる!!」
赤くなりながら忍は叫ぶ。
保健室でしたことは教えてやらない。
熱に浮かされたやつに、キスをしてしまったなんて言えるわけがない。
それに忍が奪いにくるまで待つとしましょうかね。
UP 2009.01.17
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愛テロ第2部開始。
本当は新学期話を予定してたのですが、なんかうやむやになった(笑)
テストは新学期すぐの学力調査ってことで(´ω`)ゞ
保険医=野分って裏設定もいつか使えたら。
きっと保健室にいなかったのは中條センセに会いに言ってたから(笑)
宮城……茨城センセはきっとむっつり(笑)
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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