ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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純情テロリスト「5年目の恋」
忍と宮城の突然の別れ。
なにも告げず去っていった忍に宮城は・・・
4年後に、再び忍と出会う。
こんな話の予定。
続きもしくは下に下がってお読みください。
忍と宮城の突然の別れ。
なにも告げず去っていった忍に宮城は・・・
4年後に、再び忍と出会う。
こんな話の予定。
続きもしくは下に下がってお読みください。
「想える存在」、それは俺にとってかけがえのないもので
今の俺を支えているもの。
それが例え、今は傍にいなくても
俺の気持ちはそこにあり続ける。
『5年目の恋』⑤
忍との恋、いや俺の恋情はこれからもあり続けていくと決めた。
あの時とは違うんだ、先生を想って、虚ろになりかけた恋情とは。
いなくなった先生を想ってる時、心のどこかでは苦しかった。
いくら想っても、返ってくるはずがない
俺の想いだけが通り抜けていくように
先生はいない。
この世からいなくなってしまった、と頭ではわかってた。
だけど、先生を想ってなくては自分を見失う気がして。
それでも、もういなくなってしまった人を想うのは辛かった。
忍……
お前と出会えて良かった。
人を想うことが、こんなにも幸せな気持ちにさせてくれるなんて初めて知ったから。
今は、お前が俺を好きでなくても俺はお前を想うよ。
はは、重いかな。
だけど、お前はいるんだ。
生きているんだ。
それだけで、俺が想える存在がいるだけで、満足できる。
忍と大学で別れ、俺はそのまま公園へと足を向ける。
今日くらいはサボってもいいよな。
講義もないし。
上條のやつ怒るかな?
いいよな、今日くらい。
今日はいろいろありすぎた。
何度となく、足を向けている公園。
いつものベンチに腰をかけ、タバコを取り出す。
そして気付いた。
座っていたベンチに一冊の本が置き去りにされていた。
手に持ち、見てみると「古典文学の基礎」とかかれたタイトルの本。
昔、忍にあげたものと同じだった。
中をペラペラと開いてみれば、よく使い込まれていて書き込みも多かった。
気のせいか、見覚えのある字がある。
その本には、筆跡が違う文字が2種類ある。
一つは、可愛らしい女の子が書くような字。
もうひとつは…――
いや、まさかな……
「あの、すみません」
頭上からかけられた声に顔を上げると、女性が立っていた。
「その、本…」
女性が指差すのは俺が見ていた本だった。
「あ、この本、あなたのでしたか?」
「はい、さっきまでここにいて忘れてしまって…」
本を渡すと安心したように女性は笑った。
「あの、あなたも文学が好きなんですか?」
本を大事そうに持ちながら、興味げに聞いてくる女性に悪い気はせず、答える。
「ええ、大好きです。私は大学で文学を教えているんですよ。」
そう答えれば、女性は目を輝かせて話した。
「私、最近日本に来たばかりで…あ、祖父母も両親も日本人なんですが育ちがアメリカなんです。ずっと向こうにいたんですが、私は日本の文学に興味があったので独学で勉強してて、この本をくれた人も文学を勉強してるって言って、私にいろいろ教えてくれました。」
「へぇ」
嬉しそうに話す女性を微笑ましく思う。
それから少し話し方向が一緒だったため駅へ向かう。
その間も文学の話をした。彼女に文学について教えてくれた人のこと、海を越えても日本文学が愛されていると思うと嬉しい。
それになにより自分も楽しくなっていて、こんな気分は久しぶりだった。
「美和っ」
駅に着き、別れた時に後ろから声がした。
「美和、こんなとこでなにやってんだよ!あんま外に出るなよ。」
「ごめんね、忍くん。ちょっとお散歩に出たら大事なものを忘れてきちゃって。」
振り返り見ていると、彼女に声をかけ、話をしているのは忍だった。
「でもね、忘れものをしたお陰で素敵な人と会っちゃった。この方…お名前を聞くの忘れてたわ…」
彼女が紹介しようと俺の方を向くと、忍は固まっていた。
あぁ、本当に今日はいろいろあるな。
「みや…ぎ…」
「5年目の恋」⑥へ
UP2009.01.16
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さて、自分でも先が見えなくなってきた(´ε`)ゞ笑
まぁ、皆様ご察知のように美和さんは忍の………です。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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