ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
取り扱っている作品は、鬼畜眼鏡(主に御克)・銀魂(主に沖神)・鋼錬(主にロイアイ)・純情ロマンチカ(テロ)・ダーリンは芸能人です。
鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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「声涙、倶に下る ③」の続きです。
まず初めに言っておきます。
わたくし、廻は「鬼畜眼鏡」をプレイしたことがありません。(持ってません)
ニコニコ動画でハマリ(特に御克)、小説まで書いてしまうハマりようです。
ぁ、でも御克の小説は読みました。
今回この小説を書いたのは、ニコ動で見た、鬼畜眼鏡OPフルに出てくる幼き日の克哉が気になり、あちこちのサイト様をめぐり、「え?克哉にそんな過去が?」的な衝撃を受け、また妄想したら止まらなくなり書いちゃいました。
なので、ゲームをプレイしたことがあるかた、内容がちがっても目隠ししてくださいm(..)m
では、続きからお読みください。
もしくは下へお下がりください。
まず初めに言っておきます。
わたくし、廻は「鬼畜眼鏡」をプレイしたことがありません。(持ってません)
ニコニコ動画でハマリ(特に御克)、小説まで書いてしまうハマりようです。
ぁ、でも御克の小説は読みました。
今回この小説を書いたのは、ニコ動で見た、鬼畜眼鏡OPフルに出てくる幼き日の克哉が気になり、あちこちのサイト様をめぐり、「え?克哉にそんな過去が?」的な衝撃を受け、また妄想したら止まらなくなり書いちゃいました。
なので、ゲームをプレイしたことがあるかた、内容がちがっても目隠ししてくださいm(..)m
では、続きからお読みください。
もしくは下へお下がりください。
「声涙、倶に下る」④
「な……お前は…!!」
御堂は指を震わせながら“お前”と言った先を指座した。
「あぁ、俺ですか?俺は克哉ですよ、御堂さん。」
克哉は淡々と答える。
たしかに目の前にいる男は克哉と同じ容姿をしている。同じ声をしている。
「克哉……?………あ、あぁ克哉……だ…な?」
「あぁ…俺は克哉だ。」
克哉は口の橋を吊り上げ笑ながら、言う。
「いや……でもお前は克哉…ではない。違うお前は違う!」
確かに顔も声も克哉だ。それは…間違いない。
けれど、それ以外はいつもの克哉と似ても似つかない態度や口調、笑い方をしている。
「ほぅ。」
「克哉は何処だっ!」
御堂は眼鏡をかけた克哉に怒鳴るように言った。
「何処だと言われても〈オレ〉は俺だ。」
あくまで冷静に言う。
「ど……いうこと…だ」
御堂は驚きが隠せない。
「俺は〈オレ〉でもあるからな。だから〈オレ〉は何処だと言われてもここにいる俺だ。」
御堂は少し言葉を失っていたが、そういえば、と話始める。
「前に君は私にこう言ったな、眼鏡をかけると違う自分になれると」
だから外せと言わんばかりに御堂は克哉を見る。
克哉は躊躇いもなく眼鏡を外す。
「どうですか?」
眼鏡を外せば本当に見た目はいつもの克哉だ。
けれど、口調も態度も笑い方もなに一つ変わらなかった。
「言ったでしょう、御堂さん。〈オレ〉は俺だって。」
顔色は変えないものの克哉は悲しそうで寂しそうな声で言った。
「かつ…や?」
一瞬、克哉の後ろに哀しそうな表情をする幼き克哉が見えた。
「御堂さん、もぅあなたと一緒にはいられない。」
克哉は一言そう言うと御堂の横を通りすぎ、部屋から出ようとした。
「待てッ!」
御堂は部屋から出ていく克哉の手を捕まえる。
「何故だ?……克哉と同じ顔で…哀しそうな顔でいうな……」
先程と違い克哉は哀しそうな顔をしていた。
「〈オレ〉は俺だと言ったでしょう。」
「それは…分かっている。それではなくて、何故私と一緒にいられない?」
「……辛いんですよ。」
「辛い…?」
部屋が静まりかえる。
「俺は〈オレ〉だから分かる。さっきから〈オレ〉が苦しんでるんですよ。」
克哉は自分の胸を指しながら言う。
「昔の俺もそうだった。苦しから変わった。いや、俺は〈オレ〉に守られたんだ。」
御堂は黙って克哉を見ている。
「今度は俺が〈オレ〉を守る。」
御堂に捕まれている手を引き剥がそうとしたら、更に強く握られた。
黙っていた御堂が口を開ける。
「君を…克哉を守るのは私だ。私だけでいい!!」
「みど…さん」
眼鏡をかけてないせいか、いつもの克哉が言ったように聞こえた。
「では、御堂さん少し昔話に付き合ってください。それを見ても、まだ〈オレ〉を見捨てないでいてくれますか?俺の中の〈オレ〉を連れ戻してくれますか?」
そういうと克哉は御堂をソファーへ座らせた。
「声涙、倶に下る ⑤」へ
*****************************
あと少しで終わる予定です。
感想などいただけたらうれしいです。
御堂は指を震わせながら“お前”と言った先を指座した。
「あぁ、俺ですか?俺は克哉ですよ、御堂さん。」
克哉は淡々と答える。
たしかに目の前にいる男は克哉と同じ容姿をしている。同じ声をしている。
「克哉……?………あ、あぁ克哉……だ…な?」
「あぁ…俺は克哉だ。」
克哉は口の橋を吊り上げ笑ながら、言う。
「いや……でもお前は克哉…ではない。違うお前は違う!」
確かに顔も声も克哉だ。それは…間違いない。
けれど、それ以外はいつもの克哉と似ても似つかない態度や口調、笑い方をしている。
「ほぅ。」
「克哉は何処だっ!」
御堂は眼鏡をかけた克哉に怒鳴るように言った。
「何処だと言われても〈オレ〉は俺だ。」
あくまで冷静に言う。
「ど……いうこと…だ」
御堂は驚きが隠せない。
「俺は〈オレ〉でもあるからな。だから〈オレ〉は何処だと言われてもここにいる俺だ。」
御堂は少し言葉を失っていたが、そういえば、と話始める。
「前に君は私にこう言ったな、眼鏡をかけると違う自分になれると」
だから外せと言わんばかりに御堂は克哉を見る。
克哉は躊躇いもなく眼鏡を外す。
「どうですか?」
眼鏡を外せば本当に見た目はいつもの克哉だ。
けれど、口調も態度も笑い方もなに一つ変わらなかった。
「言ったでしょう、御堂さん。〈オレ〉は俺だって。」
顔色は変えないものの克哉は悲しそうで寂しそうな声で言った。
「かつ…や?」
一瞬、克哉の後ろに哀しそうな表情をする幼き克哉が見えた。
「御堂さん、もぅあなたと一緒にはいられない。」
克哉は一言そう言うと御堂の横を通りすぎ、部屋から出ようとした。
「待てッ!」
御堂は部屋から出ていく克哉の手を捕まえる。
「何故だ?……克哉と同じ顔で…哀しそうな顔でいうな……」
先程と違い克哉は哀しそうな顔をしていた。
「〈オレ〉は俺だと言ったでしょう。」
「それは…分かっている。それではなくて、何故私と一緒にいられない?」
「……辛いんですよ。」
「辛い…?」
部屋が静まりかえる。
「俺は〈オレ〉だから分かる。さっきから〈オレ〉が苦しんでるんですよ。」
克哉は自分の胸を指しながら言う。
「昔の俺もそうだった。苦しから変わった。いや、俺は〈オレ〉に守られたんだ。」
御堂は黙って克哉を見ている。
「今度は俺が〈オレ〉を守る。」
御堂に捕まれている手を引き剥がそうとしたら、更に強く握られた。
黙っていた御堂が口を開ける。
「君を…克哉を守るのは私だ。私だけでいい!!」
「みど…さん」
眼鏡をかけてないせいか、いつもの克哉が言ったように聞こえた。
「では、御堂さん少し昔話に付き合ってください。それを見ても、まだ〈オレ〉を見捨てないでいてくれますか?俺の中の〈オレ〉を連れ戻してくれますか?」
そういうと克哉は御堂をソファーへ座らせた。
「声涙、倶に下る ⑤」へ
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あと少しで終わる予定です。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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