[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
純愛テロリストはなんでないんだろう?と思って出来ちゃった小説です。
内容は別に、純愛テロリストでなく、それが出来るまでの過程を書いてみました。
OKのかたは、続きもしくは下がってお読みください。
「純愛テロリスト」
「あー疲れた、疲れた…」
「あ、講義お疲れ様です。」
「…………」
「…なんですか?」
講義が終わり、研究室に戻ってきた宮城は、労りの言葉とともに出迎えた部下を凝視していた。
「さっき…な…」
「はい…?」
「授業中…なんだが…」
「授業中なにかありましたか?」
話をなかなか切り出そうとしない宮城に弘樹はいぶかしげになりながらも聞き返した。
「いや〜、その……授業中にも関わらず、授業に関係ない本を読んでた奴がいたんだわ…」
「…俺なら追い出しますね。」
「まぁ、けしからん奴だなぁ、と思って本を取り上げたんだが…」
「その本がどうかしましたか?」
「………」
「教授?」
宮城は教材とともに持っていたある本を取りだし、弘樹に見せた。
――純愛エゴイスト――
「き、きょ、教授!!その本!!」
本を見たとたんにに、弘樹の顔は真っ赤になり宮城につかみかかろうとするくらい近寄った。
「いや、生徒が俺の授業をそっちのけで読むくらいだから、どんな文学書なのかなぁと思ってさっきパラパラ〜と読んでたわけよ……」
「〜〜〜///」
「そしたら、な……。なんて言うか…」
急に次の言葉に詰まった、宮城は俯いてフルフルと震える弘樹を見る。
「この本に出てくる人の名前に、中條ひ「わーわー」と、風間の「わーわー!!」って名前が……って、やっぱお前とあの子か?!」
宮城が、本の中の人名を言っている時も弘樹は聞きたくないというように、叫んでいた。
説明中………
「あはははは!そういうことか!!上條の友人がな!」
「そうですよ…」
説明をされて納得した宮城は腹を抱えて笑い転げていた。
「あははは!はぁ、はぁ、俺はてっきり…」
「てっきり…何です?」
「え?あぁ、てっきりお前が自分で書いたのかと」
「んなことするわけないでしょう!!」
宮城の言葉に弘樹は顔を真っ赤にして怒った。
「だよな〜(笑)」
「そういや、これ3巻だったな。この前の巻持ってんなら見せてくれよ!!」
「教授!!///」
しばらく、このネタで遊ばれ続けた弘樹はいつか復讐してやろうと心に誓った。
―数日後―
「秋彦てめぇーー!!お前のせいで教授にバレたじゃねぇかよ!!」
「なんだ、弘樹か。」
「なんだじゃ、ねーよ!!この本!!これのせいで…」
宮城にからかわれた数日も助け、弘樹の怒りは爆発寸前だった。
「あぁ、それか。」
「どーしてくれんだ!大学にバレたら!」
「まぁ、名前も少し変えてあるし大丈夫だろ。」
「そんな流暢に構えるな!!」
―数時間後―
「もぉ、聞いてくれよぉ秋彦〜」
「弘樹、もうその辺にしておけ。」
秋彦のところに文句を言いに来ていたのに、いつの間にか酒を飲んでいた。
「俺、教授のことは尊敬はしてるけど、相手としては見てねーっての!!なのに、あのガキは〜」
「弘樹、いい加減に…」
「秋彦ー!聞いてるかー!!」
飲みすぎた弘樹は、絡むように秋彦に文句を言っていた。
「いつも、俺のこと睨むしよ、呼び捨てだし敬語使わないし、嫌いオーラ出まくりだし…」
「俺がなにしたってんだよーー!!」
「お、おい弘樹!?」
自分のノロケや宮城の恋人の文句を散々言って、弘樹は眠った。
―数ヵ月後―
自宅近くの書店に宮城はいた。
「秋川弥生先生の新刊が出てるよー」
「あっ!本当だー!!純愛シリーズの新しいのだって。」
(秋川?たしか最近どこかで聞いたような…)
そう思いつつ、横を通りすぎる振りをして横目で盗み見してみる。
そしたら見たことのあるような表紙で宮城はすぐに気が付いた。
(あぁ、前に上條が嫌がらせで書かれたとかいう小説か。うひひ、あいつまた書かれたのか(笑)今度はどんな内容だー?)
含み笑いをして、面白いものを見つけたように宮城は本を手にした。
(ん?タイトルが前と違うような……純愛テロリスト?あらすじはっと…………………………………………………………)
『――運命なんだ』『――責任を取ってくれ』
中学の古典教師・茨城庸(31)の前に表れた少年、中槻忍(14)。
数日後に転校してきた忍は庸に迫るが、庸は「意味が分かりません」とあしらうばかり、だけど忍が留学すると知って…?
純愛エゴイストに続く秋川先生の純愛新シリーズ、中学生男子生徒と古典教師の禁断の恋登場。
(………………………)
バンッ!!
研究室の扉が勢いよく開けられる。
「かみじょーー!!なんだこれは?!」
そう言って見せるのは、あの小説で。
弘樹も驚き渡されたものを受け取る。
タイトルを見て、安心すると宮城の方をみた。
「よかった、俺じゃないですね。」
「よかねーよ!なんで俺なんだよ!!っつか何でお前の友人が俺たちのこと知ってんだよ!!」
「さ、さぁ?」
「上條、てめぇ酔いに任せて喋ったな?!!」
「そそそ、そんなことないですよ!あれですよ、前に散々俺のことからかうから!」
おもっきし挙動不審な弘樹を見て、宮城は確実にコイツだと思った。
「かみじょーー!罰として俺を癒せーー!!」
「はぁ?なんでですか?うわっちょっ!」
宮城が弘樹に抱きついたところで勢いよく扉が開いた。
「宮城!なにしてやがる!!」
「げっ忍!!」
忍はズカズカと部屋に入り込むと弘樹を睨み付ける。
弘樹はまた厄介事に巻き込まれる前に部屋から出ていくことにした。
部屋を出る際に忍が、「宮城に手ぇ出してんじゃねぇ!」と叫んでいた気がしたが、気にしないことに…………
なんてことは出来ずに、また弘樹はストレスを溜めていた。
純愛テロリスト2が出る日は近い――
かも。
*******************************
「純愛テロリスト」を読んでいただきありがとうございました。
こないだやっと純愛エゴイストを買いまして、まだ読んでないのですが、
最初と最後にあるマンガを読んだことと、なんでテロの小説は出ないんだろと思って
出来た作品です。
こんな風に純愛テロリストでないかなぁ(*´ω`*)
宮城の名前は「茨城」にしてみました。県名繋がりみたいな?笑
「栃木」でも可です(笑)
あと、中学生と三十路の
恋はなんかいけない気がする。笑
年齢差は変わらないけど!!
では読んでくださってありがとうございました!!
ご意見ご感想などあったらうれしいです。
←気に入っていただけたらポチリと拍手をお願いします。
(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)