ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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「If winter comes,can spring be far behind?」
(冬来たりなば春遠からじ)
御堂さん記憶喪失ネタです。
念願の(?)、克哉切ない話。になる予定。
では、続きまたは下に下がってお読みください。
一人で立てない
あなたという支えがなくなったから
一人でいたくない
あなたの温もりが感じられない
「If winter comes,can spring be far behind?」③
いつから俺はこんなに弱くなったんだろう
あなたに会うまでは一人でいても平気だったのに
あの時に拒絶されなにがなんだか分からなくなった。
考えたくても、頭の中は真っ白で絶望感だけがのし掛かってきた。
あの場にいることができなかった。
あんな目であなたに見られて、俺は平然とすることができるわけがない。
出ていくしかなかった。
あれは夢なんだと思うしかなかった。
逃げるしかなかった。
―俺は逃げたんだ……―
嫌でも日常というものは繰り返す。
自分の心は不安定で気力をなくしても月曜日というものはやってくるし、生活のために会社に行かなければならない。
でも、会社に行けばあなたに会ってしまう。
1年前にキクチからMGNに移った。
幸せだった、大好きなあなたとずっといられることが。
でも今は違う…
―あなたに会うのが怖い。―
それでも仕方なく会社に行くことにした。
会社にいけば雰囲気はいつもと同じで、同じ課の人は挨拶をしてくれる。
いつも通り、あれは夢なんだったと錯覚してしまうくらい普通で、少し俺は安堵した。
もう御堂さんはすでに出社していて、執務室にいた。
いつもは朝の挨拶をしながら一日のスケジュール確認をするが、今の御堂さんに会いたくなかった。
けど、そんなわけにもいかず御堂さんに用があると言っていた吉田くんと執務室に向かった。
コンコン
「どうぞ」
ノックをすると中からは御堂さんの声がする。
それはいつもの“御堂部長”の声で 、あの時とは違う。
中に入り、挨拶をする。しかしパソコンに向かっている顔はこちらをむいていなかった。
「…御堂部長、今日は…」
スケジュールを確認しようと話しかけると、パソコンに向けられていた顔はこちらを向いた。
「……………お前は。」
一瞬驚き、またいぶかしげに眉をひそめた。
「……お前は誰なんだ、なぜここにいる?」
俺は何も言えなかった。
きっとあの時と同じになるとわかっていたからかも知れない。
御堂さんを見れずうつむいていると、一緒に部屋に入ってきた吉田くんが呆気にとられたように言った。
「なに言ってるんですか、御堂部長?佐伯さんじゃないですか。」
「佐伯?」
「そうですよ、佐伯克哉さんですよ!御堂部長がキクチから引き抜いたんじゃないですかぁ。」
「……」
「御堂部長も冗談を言うんですねぇ。」
楽天的な吉田くんはニコニコしながら言っている。これは御堂さんの冗談だと思っているみたいだ。
俺は苦笑いを浮かべることしかできない。
「……や…」
「……佐伯…かつ…や?私が引き抜いた……?」
黙っていた御堂さんが、頭を抱えながら呟いていた。
「御堂さん?」
次第に御堂さんは苦しみ始め、気を失ってしまった。
呼び掛けたが意識はなく、御堂さんは病院に運ばれた。
そこで医者に言われた言葉に今度こそ俺は言葉を失った。
「If winter comes,can spring be far behind?」④へ
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久々、「If winter comes,can spring be far behind?」をUP!!
自分でも話をどこにもっていきたいのか忘れています。
先が見えない。。。藁
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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