ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
取り扱っている作品は、鬼畜眼鏡(主に御克)・銀魂(主に沖神)・鋼錬(主にロイアイ)・純情ロマンチカ(テロ)・ダーリンは芸能人です。
鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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ソイツは突然やってきた。
小さな小さなテロリスト。
『小さなテロリスト』
まだ冬半ばの寒い1月。
突然、見知らぬ少年に声をかけられた。
「へ?今なんて?」
聞き間違いだろうか。
今、少年は変なことを口走った気がする。
「だから、あんたが好きなんだ。」
そう、『好き』と言ったんだ。
ん?また言ったぞ。
俺の聞き間違いじゃないのか?
「え〜と、君。何を言ってるかわからんが、大人をからかうのはやめてくれ。」
あ〜、頭が痛い。
急になんなんだ。
この子どう見ても、中学生だろ。
まさか、友達の間でゲームとかやってその罰ゲームとか?
男の、しかもオッサンに告白するとかいう。
あー、きっとそうだ!
そうにちがいない!
そんな遊びに付き合ってられるか!!
呆れてその場を離れようとしたら、服を引っ張られキッと睨まれた。
なんで俺が睨まれにゃならんのか。
しかも睨みながら告白してくるし。
まぁ、逃げるが勝ちって言うし。
俺はそのまま変な少年から逃げた。
後ろでは叫び声が聞こえた気がするけど、聞こえないふり聞こえないふり。
「茨城くん、ちょっといいかね。」
「あ、理事長どうかされたんですか?」
廊下を歩いていると後ろから理事長に声をかけられた。
「急にすまんね。」
「いえ。」
「実は君に頼みたいことがあってね。」
「私にですか?」
言いにくそうに理事長は口を開く。
「私のせがれなんだが……」
「息子さんが?」
「あいつこないだ急に留学先から帰ってきて、こっちの高校に進学するからこの中学に入りたいとか言い出してね。」
「理事長の息子さん、留学してたんですね。聡明そうな息子さんなんでしょうね。」
「いや、まぁ……。それでなんだが、君たしか2年生を受け持っていたよな。」
「そうですが。」
「悪いんだが、君のクラスに入れようと思ってな。」
「私の?いいですが今からですといろいろ大丈夫ですか?」
「あいつは人付き合いとか良くないから、是非とも君に頼みたいんだ。」
「はぁ。」
簡単に承諾してしまったが、よかったのかと今更ながらに不安に思う。
まぁ、人のいい理事長の息子さんのことだからそんなに悪い子じゃないだろうし。
それに留学してたっていうし、賢い子なんだろう。
理事長の息子が待っている部屋に急いで向かう。
前の授業が押していて遅くなってしまった。
ガラガラッ
部屋の扉を開くと、中には一人の少年が窓の外を見ていた。
「えっと、君が中槻忍くんか?」
「はい。」
そう言って振り向いた少年に目が奪われた。
「お前……」
「あんた……」
振り向いた少年はあの時のやつで。
これが、小さなテロリスト 中槻忍との出会いだった。
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愛テロ「小さなテロリスト」を読んでいただきありがとうございました。
始めの方なので、純テロに近い感じで進んできます。
勝手に作った愛テロなので話中「ん?」て部分もあると思います。
ご理解いただける方はお付き合い頂けると嬉しいです。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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