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純情テロリスト「嫉妬」
最近忍の様子がおかしく部屋を訪れたら、
部屋に落ちていたイヤリングを見つけた。
一応R-18です。
OKの方のみ、続きもしくは下に下がってお読みください。
偶然見つけてしまったそれ。
「忍、これは何だ?」
怒鳴らないように平然さを努める俺。
「え…あ、それは…なんでもない…」
明らかにまずいと焦っている忍の姿。
そのどれにも今の俺は、苛ついていた。
偶然忍の部屋で見つけてしまったイヤリング。
女物とか関係なく、忍はそんなものをしているのを見たことがないから他のやつのものだと主張している。
尋ねても先程から動揺ばかりが伺えてはっきりした言葉が聞けない。
何をそんなに焦っているのか。
それは浮気をしているからか?
俺にあきたってか?
最近忍の様子がおかしかったから部屋に訪ねればこれだ。
帰宅時間も遅いみたいだし、俺の部屋にも来ない。
連絡をすれば返事がくるのは決まって次の日。
いったい毎日なにやってるのかと気になって忍の部屋に行けば、急に来た俺に驚き慌てていた。
まるで来てはいけなかったかのように。
しかも久しぶりに見た忍は、どこか綺麗になっていたきがした。
男に綺麗というもの変だが、可愛さよりも大人らしさが感じられた。
会っていないうちに忍に変化があってそれに戸惑っていた。
いったい会っていないうちに何があったのか。
人は恋をすると綺麗になる、そんな言葉が脳裏を掠める。
誰かに、俺ではない誰かに恋をしたというのか。
苛つく。
そんな言葉が俺を支配する。
忍を見る目が怒りに満ちてるのか、先程から忍は怯えていて、なんでそんなに怯えるのかと更に苛つかせる。
「忍、答えろ。」
「や、えっと…だから……」
「忍っ!!」
ハッキリしない忍に怒鳴りつけていた。
嫉妬なんかしたくないのに、見苦しいとこなんて見せたくなかったのに。
大人な俺をずっと見ていてほしいのに。
無理矢理引き寄せて、忍の唇を貪っていた。
抵抗する忍を壁に押し付け、乱暴に舌をねじ込ませる。
「ふ…ん……みや、やめ…」
忍の口を犯しながら、俺の手は忍の下半身に伸びていた。
器用に忍のものを取り出すと上下に手を動かす。
「あっ……やめ…ろ……みや…ぎぃ」
腰を抜かした忍は壁伝いに崩れ落ちる。
俺もそれとともにしゃがみこみ、今度は忍のものを口に含みしゃぶっていく。
「あんっ…あ、はぁ……みや……あああぁ」
裏側を下から上になぞるように嘗めると忍は強い嬌声を発した。
もう限界だったそれは呆気なく達した。
忍、いったい誰を好きになった?
俺以外にお前のそんな顔を見せるのか?
お前は俺のものだと体に刻み込まなきゃわからないのか?
達したばかりの疲れている忍の唇をさらに貪った。
合間に苦しそうな忍の息づかいと、すれあう水音が2人の行為の激しさを物語る。
「ハァハァ…」
唇を離すと、忍は苦しそうに息を調えていた。
目にはにじむ涙を浮かべ。
そんな忍を見て俺のやったこと愚かさを感じた。
こんなことをしたかったわけじゃないのに、ただ忍に傍にいてほしかっただけ。
「すまん…忍…」
今はお前といられない。
これ以上はお前を傷つけてしまいそうで。
「へ…みやぎっ……」
忍の呼ぶ声にも答えず、俺は部屋から出ていった。
(ん……重い)
あれからどれくらいがたっただろう。
忍の部屋を逃げるように後にして、俺はすぐに自分の寝室に駆け込んだ。
ベッドに突っ伏し、自分がしたことを思い出していた。
怒りにまかせてなんであんなことをしてしまったんだ。
忍と過ごす日々が経つにつれて
忍を想うぶんだけ
あいつを離せないでいる自分がいる。
そんなだらしない自分に気が付きたくなくて、見ないふりをしていたけど忍に好きなやつの影が見えたとたんにこうだ
いままでの自分を全て崩させる。
俺は卑怯だ。
忍にあんなことをしておいて、自分が怖くなったら逃げて、思い出したくないから寝てしまおうと思いあのまま寝てしまった。
でも起きても昨日の罪悪感は残っていて、自分の愚かさを知る。
体が先程から重いのも気持ちが重いからだろうか。
「……ぎ、……ろ」
でも、この重さは体よりも何かがのし掛かっているような重さ。
「み……ぎっ、…きろ!」
誰かが俺の上で叫んでいる。
誰だ?
うっすらと目をあけるともう朝で、朝陽が目にいたい。
朝陽に包まれる中に人の影が見える。
誰だ?
髪が長い……女の子のような…
なんで女の子がこんなところに。
「宮城っ、起きろ!」
次にハッキリと聞こえた声は忍のもので、俺の目も冴えていく。
その目に写したものは、髪の長い女の格好をした忍。
忍には忍だが女の子にしかみえない。
俺の体に股がる忍は怒ったように見下ろしていた。
「宮城のバカ野郎!やっと起きたなっ」
「え、やっぱり忍?」
女装姿はやっぱり忍で、少し恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
「昨日、なんで急に帰ったんだよ。」
急に話の核心をついてくる。
「確かに、俺が隠し事して宮城を怒らせたのは謝るけど、…あんな悲しそうな顔をして、後悔したような顔をして離れないでほしかった。」
自分の言葉で忍は泣き始めた。
「すまん、忍。」
「あやまる…なぁ…」
泣く忍の頭を撫でることしかできないでいると、忍が俺の胸へ抱きついてきた。震える体の忍を抱き締める。
「忍、隠してたこと教えてくれないか?」
優しく問えば忍はおずおずと答えてくれた。
「俺……」
話を聞けば、俺の嫉妬が馬鹿馬鹿しいことがわかって、少し恥ずかしくなる。
忍の部屋にイヤリングが落ちていたのは、今度大学で行われる文化祭でやる催し物の女装コンテストにでるための小道具だったらしい。
忍が綺麗になっていたのは、最初こそやる気はなかったが出るからにはきちんとやり抜きたいというこいつの殊勝な心がけから。
でもやっぱ俺には見られたくないから秘密にしたかったらしい。
全てを聞いて安心した。
忍が俺から離れていくわけでないと、俺の傍にいてくれると。
安心して嬉しくて、さらに忍を強く抱き締める。
「忍、よかった…」
「宮城」
忍も笑った俺に安心したのか、自らキスをしてきた。
「しのっ………忍、その格好可愛いよ。」
「な、バカや……ん…ふ…」
恥ずかしげに怒りだそうとする忍の口を奪う。
昨日とは違う。
口内を犯すのも優しく甘く。
忍を可愛がるように。
どちらともなく目が合えば、愛の言葉を囁いていた。
「宮城、好き」
「好きだ、忍」
そして再び唇を重ね合わせる。
END
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「嫉妬」を読んでいただきありがとうございました!!
R-18にする気はなかったのですが、なってしまいました。。。
嫉妬する宮城好きです(笑
あと、忍ちん女装絵を勢いで描いてしまったので載せておきます。
痛い絵とは自分でもよ~く分かっているので、見た後の苦情は受け付けません。
ではすみません→■
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)