ここは廻の個人ホームページ(ブログ)です。
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鬼畜眼鏡・テロ中心に活動しています。
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純情テロリスト「風邪にはご注意」
忍ちんが風邪をひきました。
宮城が来ないように部屋にチェーンをかけて・・・
続きもしくは下に下がってお読みください。
食料よしっ!
ミネラルウォーターよしっ!
薬よしっ!
ガチャン
「チェーンもよしっと…あ"ー、しんどい…」
そう言って俺はベットに突っ伏した。
『風邪にはご注意』
俺、高槻忍は風邪をひきました。
ただの風邪ではなく、今絶賛流行中のインフルエンザ。
最近まで体調が良くなかったのは寝不足のせいにしてたけど、今日の朝になって熱が出始めた。
だから仕方なしに病院に行ってきたらこれだ。
病院なんて逆に行くと風邪をうつされそうで行きたくない場所だけど、自分がこんな状態だから関係ない。
今や自分が誰かにうつす可能性があるのだから。
そう、だからインフルエンザの完治する1週間くらいは人に会わないように食料や水を買い込み外に出ないようにした。
チェーンをかけたのは……宮城に会わないため。
鍵を持ってるからいつ入られるかわからない。
それにあいつにうつしたら一番まずい。
俺の学校は今日で試験がおわったけど、あいつの学校はまだやってたはず。
そんな時期に大学教授に風邪なんかうつしてられない。
「う〜ん…熱い…だるい…」
どれくらい寝たかわからないけど、熱くて起きた。
頭にのせていたタオルも乾きかかってる。
「熱い…タオル、濡らしてこよ」
起き上がれはしたが、頭がくらくらして足元も覚束ない。
熱もどれくらい上がったかわからないけど、今下手に出歩いたら途中で野垂れ死ぬ気がする…。
「みや…ぎぃ…」
風邪だと人が恋しくなるのはなんでだろう。
いつもより自分が弱ってる気がする。
宮城に風邪をうつすわけにはいかないから連絡なんてできないけど、早く風邪なんか治して会いたいな。
(ん……冷たい…)
しばらく気を失うように寝てたけど、顔に感じる冷たさで起きた。
体に熱がこもってるから冷たさがとても心地よい。
それに冷たいのにとても安心する温もりが感じられる
目を開けてみれば、人がうっすらいるのが見える。
「忍、大丈夫か?」
聞き覚えのある声。
会いたい人の声。
宮城?
俺、会いたすぎて幻聴でも聞こえてるのかな?
いるわけがないのに。
でも幻聴でもいいから声を聞きたい。
「…みや…ぎ?」
「なんだ忍?大丈夫か?」
呼び掛ければ声が返ってきて、やっと気が付いた。
本物の宮城がいる。
「え!?みや…なんで、ここに?!」
くら〜と立ち眩みがするよう。
突然のことで飛び起きたせいで、頭がクラクラしてしまった。
「おい、忍大丈夫か?!」
ベットに勢いよく戻る前に宮城に抱き止められた。
「なんで宮城、ここにいんの?」
俺は気になっていたことを聞いた。
だって、部屋はチェーンかけたはず。
「お前、風邪ひいて俺にうつしたくないから来ないようにチェーンかけただろ?」
「っ……」
「お前がチェーンかけるくらいだから絶対に中で俺に言えないことをしてるに違いないって思って、それに電話にも出やしねぇ。そんで来てみりゃこれだ。」
宮城がここに来た理由はわかったが、どうやってきたかがわからない。
「どうやって入ったんだよ…」
「え?ベランダ。」
「べ、ベランダ?!」
「おいおい興奮すんな、ぶっ倒れるぞ!!」
ベランダってベランダ?
そりゃ興奮だってするよそんなこと聞かされたら。
「危険なことしてんなっバカ宮城!!」
「お前は、弱ってるくせに口だけは達者だな。」
あ、そうじゃない文句をいいたいんじゃなくて…
そうじゃなくて、えっと……
「分かってるよ。そんな危険な真似してまで自分のとこに来なくていいって言いたいんだろ?わかってるから、泣くな。」
「な、泣いてねーよ!!」
わかってくれてたんだ。
俺、いつも憎まれ口しか言えないし、素直になれないけど宮城はそんな俺の言いたいことを分かってくれる。
「宮城、帰って。風邪うつすとまずいから…」
「いや、いる。」
「俺がひいてんのはインフルエンザだそ!それに今あんたんとこ試験中だろ。」
「まぁ、大丈夫だろ。俺は予防注射済みだし、試験中っていっても試験問題もできてるし、試験期間終わるまではさして問題ない。」
宮城はケロリといいのけた。
「それにせっかくベランダから入って、忍が風邪で苦しんでんのわかってんのにはいそーですかと帰れるわけねぇだろ」
だから看病すると宮城は言った。
「タオル、もう乾いてるな。今濡らしてくるから。……………忍、服を離してくれないとタオル濡らしにいけないんだが。」
宮城が立ち上がった時に咄嗟に服の袖を掴んだ。
「宮城、側にいてくれんだろ?」
「あぁ、いるよ。」
「だったら宮城の手がいい。タオル。冷たくて気持ちいいから。」
自分から言ったのに恥ずかしくて、言葉も何言ってるかわからなくて。
「忍ちんは甘えん坊だな〜」
「なっ!?」
「ほら、いいから寝とけ。手、気持ちいいか?」
再びベットに戻されて、宮城が額や頬に手をあててくれた。
宮城の大きくてしっかりとした手が俺を包み込んでくれてる気がして、いつの間にか眠っていた。
「し、忍!看病はいいからっ俺はただの風邪だから!!」
俺はあの後結局1週間宮城に看病されてしまった。
俺のインフルエンザはうつらなかったものの看病と大学で疲れが溜まったらしく宮城は風邪でダウンした。
結局の原因は俺にあるわけだから看病してやろうと思ったらこれだ。
「ただの風邪でも、風邪は風邪だ!!今度は俺が看病してやるっ。覚悟しろ!」
「なんで戦闘体勢なんだよっ!!てかキャベツ粥なんていらんからっ寝かせてくれ!!」
宮城が俺のこと看病してくれた時嬉しかった。
きっとなんだかんだで俺が看病したら嬉しいはずだ。
病気の時には人恋しくなる。
気持ちだって弱くなる。
そんなときは側にいて支えてやりたい。
俺が宮城にしてもらったように。
END
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「風邪にはご注意」を読んでいただきありがとうございました!!
最近風邪はやってますね。
廻もこないだインフルエンザの予防接種行ってきました。
そんな妄想から出来たお話。
でも今年のインフルエンザ予想は外れるらしいです、先生いわく(笑
意見ご感想などあったらうれしいです。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)
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