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「烏兎匆々」は、連載短編小説になる予定です。
プロローグから始まり、4月~翌年3月までの月一ごとの話を考えています。
主役というかメインは沖田×神楽です。
銀魂3年Z組設定です。
<目次>
プロローグ
四月(新学期/準備中)
五月(タイトル未定/準備中)
六月(タイトル未定/準備中)
七月(タイトル未定/準備中)
八月(タイトル未定/準備中)
九月(タイトル未定/準備中)
十月(タイトル未定/準備中)
十一月(タイトル未定/準備中)
十二月(タイトル未定/準備中)
一月(タイトル未定/準備中)
二月(タイトル未定/準備中)
三月(タイトル未定/準備中)
「烏兎怱々」
高2の2月半ばという、そろそろ学期も終わろうかという時期にアイツは転校してきた。
(あ〜。あとちょっとで春休みかぁ)
そう言葉には出さないけれど、ダルそうな感じで教室の窓から外を見る。
窓側の席に座る男の名前は沖田総悟。
―ガラガラ―
「おら〜お前ら騒いでないで席につけ〜。時間ないんだからな〜」
教室の前の扉を開け、やる気の無さそうに入ってきたのはこのクラスの担任、坂田銀時だ。
「時間ないなら、もっと早くこいよ!!朝のホームルームあと3分しかねぇよ!!」
「あぁ?まぁ、そんな感じだ。」
「どんな感じだよっ!!」生徒の文句に、銀時のやる気のない返事、いつも…というか毎日の風景だ。
「おぉそうだ。今日は転校生を紹介するぞ〜」
(転校生?こんな時期に?)
こんな時期に転校生とは不思議に思ったが、総悟はさして気にしなかった。
「おら、はいってこ〜い」
銀時に呼ばれ開けっ放しだった扉から一人の女の子だ入ってきた。
珍しい転校生にクラスはざわつく。
「ん〜えーっと…名前なんだっけか?」
「神楽あるヨ。」
「おー!そだったそだった。おし、皆覚えたな。仲良くしてやってくれな。」
「ちゃんと自己紹介くらいさせろよ!!」
クラスのツッコミ役の志村新八は叫ぶ。
「んぢゃ、ま、適当に自己紹介してくれ。」
「中国から留学してきた、神楽ネ。目標はこのクラスの裏…ん?表?…まぁ番長になることネ!!よろしくヨ!」
「おぉ今回の番長は頼もしいな〜」
「もともとこのクラスに番長なんていねぇよ!ってか担任感心してないでつっこめよ!!」
「そこの薄眼鏡うるさいぞ。」
「眼鏡ぢゃねぇー新八だっ!ってか薄いとかキャラのこといってんのか!!」
「んぢゃ、ま、神楽は沖田の隣の席な。」
銀時は新八のツッコミを無視するかのように神楽に席を指定した。
「沖田?」
「あそこの窓側に座ってる、俺よりもやる気なさそうな奴の隣な。」
銀時に言われ、席に向かう神楽。
沖田の横にくると、神楽は「よろしく」と笑いかけだが、沖田は一回神楽を見たあとまた視線を窓の外に戻した。
ドカッとクラスに鈍い音がしたと共に沖田がイスから落ちた。
ビックリした沖田は言葉も出ずに目を見開いている。
「人がせっかく挨拶してるのに、その態度はなにネ!もーお前とは仲良くしないアルヨ!!」
神楽は無視をした沖田に蹴りを入れて、イスから落としたのだ。そして今のことを言った。
「人を蹴り落としてんぢゃねぇぞ、くそチャイナ!!」
「チャイナぢゃないアル!!神楽ネ!!」
2人の言い争いはホームルームが終わり1限の授業までにも及び、やる気のない銀時と新八により収拾された。
沖田と神楽の第一印象はお互いに最悪のもので、学期が終るまで喧嘩は絶えなかった。
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「烏兎怱々」プロローグいかがでしたでしょうか?
こんな感じで(どんなだ?)、3年生の4月~3月までを書き上げたいと思います。
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(拍手設置が上手くできなくてこんなになりました。。。笑)