拍手お礼小説「鍋」

拍手お礼に掲載していた純情テロリストの小説です。
テーマ「鍋」

「もう、鍋の季節かぁ。」

「とっくに入ってる気がするけど…」

「んぁ？なんか言ったか忍？」

「言ったよ！！俺の作った飯目の前で言うな！！」

「あーはいはい。でも忍ちんだって鍋食べたいだろ？暖まるし。」

「まぁ、……」

「んじゃ、明日材料買いに行くか。」

「う、うん！」

 

翌日、近所スーパーにて。

「忍、何鍋にするか？つみれ鍋・もつ鍋・チゲ鍋……牡丹鍋ってのもいいな！」

「…………」

「忍？」

「……(じ～～～～～～)」

「忍ち～～ん？」

ガッ ←何かをとる音。

「お前、まさかキャベツ入れる気か？」

「なんだ？わりぃかよ。だったらこれも入れるし。」

ガッ ←再び何かをとる音

「カボチャ？まったく、お前は肉食わせろ肉！」

「肉か……」

「……(忍の様子を伺う)」

「……にく…」

「……w(゜□゜)w」

ガッ ←何かをとる音

「おまっ！それ！手に持ってるの！！」

「なんだよ、さっきからうるせぇな！見てわかんねぇのか、スイカだよ。」

「スイカだよ、ってそれじゃぁ果肉だろ！！それに時期ぢゃねぇから高いし、まず第一に本当に鍋に入れて美味しいと思ってんのか？」

「スイカはカボチャに似てるし(堅さと甘さが)、まぁなんとかなるんじやない？………あ、俺、スイカ嫌いだった」

「おぃ……今ぼそっと何言った？全部俺一人に、その闇鍋食わせる気か？！」

「な、闇鍋って！！！オッサンに全部食わせてやる！！！」