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「克哉の癖」
今日は久々に御堂さんが夕飯を作ってくれた。
いつも御堂さんが作ってくれるのは洋食系だけど、オレが焼き魚を食べたいと言ったら、それに合わせて和食を作ってくれた。
「ほら克哉、骨があるから気を付けろ」
「ご飯のおかわりはいるか?」
なんか御堂さんて……
なんていうんだろう、世話好きな彼女っていうか家政婦さん?
う〜ん違うなぁ……
あっ!!お母さん!
うん、そうだ。なんかお母さんみたいだな。
でも、御堂さんはお母さんでもないし、やっぱり世話好きな彼女……?
でも彼女ではないよな…
恋人…ではあるけど……
あー改めて、思うと恥ずかしいな///
お母さんかぁ、子供の世話をやいているお母さんのイメージってなんか「ザマス!ザマス!」って言ってるんだよね。
御堂さんがザマスザマスって言ってたら……プッ
なんか可笑しいや
「克哉その癖はどうにかならんのか。」
「癖…ですか?」
オレが考え事をしていたら御堂さんが急に言い出した。
癖……?
オレの癖ってなんだろう。
あっもしかして、お箸の持ち方変なのかな?
う〜ん、でも正しい持ち方って…
御堂さんキレイにお箸持ってるなぁ。
御堂さんが持つと同じお箸でも全くの別物みたいだ。
「克哉その癖…」
癖…なんだろう?
オレは癖が分からず御堂さんに聞くことにした。
「あの…オレの癖ってなんですか?」
「あぁ、気付いてないのか?」
「?」
「時々考え込んでるだろう。ぼーっとしながら何か考えてるかと思いきや、百面相をしたり」
オレそんなことしてたのか、百面相とか…見られてたんだ、恥ずかしいなぁ
「ほら、また」
「え?うそ」
「まぁ見てて飽きないがな。」
御堂さんは笑ながら言った。
御堂さんといると、自分でも知らない自分が出てくるな。
でも御堂さんはしらないんだろうな、オレがいつも考えてるのがあなたのことだなんて。
そして、またオレは考えごとをしている。
●おまけ●
「克哉さっきは何を考えていたんだ?」
「さっきですか?あぁ、なんか御堂さん、お母さんみたいだなって思って。」
「おかっ……」
その後数分間、御堂さんはオレのように考え込んで、百面相していた。
●さらにおまけ●
克哉の妄想御堂さん。
落書きをスキャンしただけなので、色なし。
御堂さん女装あり。
おkな方のみどぞ。
↓
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/8afee82ecca97dc335a19d6c5e3bf854/1209635187
コピってペっと貼ってください。
拍手お礼にUPしていたものです。
「御堂さんの癖」
俺は時々見る、御堂さんさんが髪をかきあげる癖が好きだった。
本当にたまにするそれは、たまらなく俺の心を温かくする。
なんでそんな気持ちになるのか俺自身でもわからない。
でも、御堂さんの癖の原因は俺にあることがわかった。
今も車を運転している御堂さんを見つめていると、あの癖がでている。
すると御堂さんが目線は前に向けたままで言った。
「克哉、なぜずっと私を見てるんだ。」
俺が見ていたことに気付いていたみたいだ。
「御堂さんの……」
―癖って……―
と言おうと思ったが、きっと言ったら、御堂さんは無理矢理直してしまうかもしれない。
だから俺は言わずに、「御堂さんの運転姿って素敵ですね。」と返しておいた。
俺の本心でもあったので、自分で言ってて照れてしまって咄嗟に窓の方に顔を背けてしまった。
窓ガラスには運転している御堂さんが映る。
そして、照れたように髪をかきあげる御堂さんがいる。
照れた時にでるその癖を俺は愛しく思う。
きっと御堂さんは気付いていないと思う、だから俺だけの秘密だ。
拍手お礼で載せていたものです。
長編小説の「青い鳥」のプロローグ的なものです。
「幸せの青い鳥」
まだ克哉と出会う数日前のこと――
街には沢山の人が行き交い、忙しなく動いている。
御堂もそのうちの一人だった。
今日は車が故障をしていて、取引先が歩いていける距離でもあったため普段歩くことのない街中を歩いていた。
御堂がふと、何を思ったか空を見上げると青い鳥が飛んでいた。
(幸せの…青い鳥か…)
少し立ち止まっていたが、急にはや歩きで歩き出す。
鳥を見て考えていたこと、それにより立ち止まっていた自分に驚いていた。
(いったい、私は何を考えているんだ。……ただの幸せなんて、私には必要ない。)
さっきの言葉を否定するかのように自分のなかで『必要ない』といい放ち、また歩き出す。